目次
モリワキZ(モリワキ スーパー1000) ベース車両:カワサキZ1000

1981年、モリワキは「モリワキZ(モリワキ スーパー1000)」で全英選手権(ドニントンパーク)に参戦。ライダーは当時まだ無名だった、のちにロードレースの最高峰・世界GP500ccクラスチャンピオンとなるワイン・ガードナー(オーストラリア)。このレースでは、ヤマハYZR500を駆る世界GP500ccチャンピオン(1976年/1977年)のバリー・シーン(イギリス)と最終ラップまで壮絶なトップ争いを展開。惜しくも2位となったモリワキZは、“モリワキ”の名を世界に知らしめるとともに、ワイン・ガードナーをスターダムにのし上げるきっかけをつくった。
同車はカワサキZ1000をベースに、モリワキが独自にチューニングした生粋のレースマシン。Z1000が持つ潜在能力を極限まで引き出し、メーカーのワークスマシンと互角に渡り合える速さと強さ発揮した。
エンジンはピストンやカムシャフトなどにモリワキ独自のチューニングを施し、最高出力150馬力オーバーを獲得。ハイパワー化に伴い、フレームは自社製のクロモリパイプを採用。超ハイグリップのスリックタイヤに合わせ、アルミキャストホイール、スイングアーム補強、リヤショックのレイダウンマウントなど、足周りも徹底強化済みだ。

カワサキ Z900RS MORIWAKI改





伝説の名機・カワサキZ1の登場から45年後の2018年。Z1の血統を受け継いだZ900RSが誕生。カワサキZはモリワキのレース史を語る上で、欠かすことのできない1台だ。
写真のZ900RS MORIWAKI改は、HSR九州で開催の鉄フレームバイクで争われるロードレース「鉄馬」の最高峰クラス『アイアンスポーツエキスパート』参戦用に製作されたレースマシン。
モリワキ伝統の匠のワザと最先端のモノづくり技術の融合により、自社パーツ&他社パーツを組み合わせてエンジン、フレーム、足周りを大幅にチューニング。2021年には森脇尚護(現代表取締役会長)のライディングにより、「1’04.276」のコースレコードを記録(この記録は2025年3月現在、破られていない)。Z900RS MORIWAKI改には、モリワキZの熱いスピリットが脈々と息づいている。
主要スペック
商品名称 | メーカー | 備考 |
排気量 | 1,043cc(ノーマルは948cc) | |
ラジエター | KOYORAD | Z900RS/Cafe レーシングラジエター プロトタイプ |
エンジンカバー | GBレーシング | オルタネーター2次カバー/クラッチ2次カバー/パルス2次カバー |
フロントタイヤ | ピレリ | DIABLO SUPERCORSA V4 (SC-1)120/70 ZR 17 |
リアタイヤ | ピレリ | DIABLO SUPERCORSA V4 (SC-1)180/60 ZR 17 |
フロントサスペンション | モリワキ×ナイトロン | NTR TVT PROフロントフォークカートリッジキット |
リアサスペンション | モリワキ×ナイトロン | RACE PRO(商品名未決定) |
前後ホイール | OZレーシング | GASS RS-A ブラックアルマイト 3.50-17/5.50-17 |
前後ホイールベアリング | STM | OZレーシングホイール用 |
エンジンオイル | ShellADVANCE | 4T ULTRA 10W-40 |
レバーガード | FULLSIX | ドライカーボン製(繊維) |
ハンドルグリップ | domino | A450 レーシングタイプ ブラック×ブルー |
ハイスロットル | domino | ハイスロットルキット |
前後ブレーキホース | SPEEDBRAKES | 汎用 |
前後アクスルシャフト | KOOD | Z900RS/Cafe用 |
ステムシャフト | KOOD | |
チェーン | DID | ZVM-X(520) ※STDの525から520へコンバート |
スパークプラグ | NGK | CR9EDX-S |
スプロケット | ISA | OZホイール用 |
バッテリー | SHORAI | リチウムイオンバッテリー(LifePO4) |
チームウェア | BURTLE | 480 フーディージャケット/715 ボタンダウンポロシャツ/9503 ストレッチパンツ |










戦績(リザルト)
鉄馬(アイアンスポーツエキスパートクラス) ※HSR九州にて開催の鉄フレームバイクで争われるレース
2020年 | 鉄馬 with β TITANIUM 予選4位/セミファイナル DNF/ファイナル5位 ライダー:森脇尚護 |
2021年 | 鉄馬 with β TITANIUM 予選1位/セミファイナル 1位/ファイナル1位 ライダー:森脇尚護 ※鉄馬コースレコードでポールポジション |
2022年 | 鉄馬 with β TITANIUM 台風により開催中止 |
2023年 | 鉄馬 Festival with β TITANIUM 予選1位/決勝1位 ライダー:森脇尚護 |
2024年 | 鉄馬 Festival with β TITANIUM 予選1位/決勝1位 ライダー:渡辺一樹 鉄馬 with β TITANIUM 予選1位/セミファイナル1位/ファイナル1位 ライダー:森脇尚護 |