紳士な走りに過激さも同居する1200cc、2気筒エンジン!|トライアンフ・スピードツインに試乗

カフェレーサーのスラクストンRSに次ぐホットモデルがこれ。伝統的バーチカルツインの1200ccエンジンを搭載。個性的バーエンドミラーの装備を初め、各使用パーツが厳選される等、マッシブな高性能ロードスターとして仕上げられている。その原点にあるのは1938年製のSpeed Twin、トライアンフの名声を世界に広める事に貢献した伝説のモデルで、今回の試乗はその現代版というわけだ。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
取材協力●トライアンフ モーターサイクル ジャパン

※2020年9月13日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

トライアンフ・スピードツイン1200
ランプステーを除いてステアリングヘッド周辺はブラックアウトされている。ヘッドランプはH4ハロゲンランプとLEDが組み合わされたデザイン。細身デザインのウインカーはLED式だ。
トライアンフ・スピードツイン1200
黒い7本スポークのキャストホイールにはピレリ製ディアブロロッソIIIを履く。フローティングマウントされたダブルディスクローターはφ305mm。Brembo製対向4ピストン油圧キャリパーが採用されている。フロントフォークはφ41mmの正立式。
トライアンフ・スピードツイン1200
ボンネビルT120に代表される同ブランドツインの最大排気量エンジンを搭載。その派生モデルではあるが、より高性能を追求。細部もオリジナルのデザイン処理で差別化されている。
トライアンフ・スピードツイン1200
軽くアップしてフィニッシュするツインマフラーもオリジナルデザインが採用されている。表面処理の美しいステンレス製エンドキャップとサテンブラック塗装のコントラストが印象的。
トライアンフ・スピードツイン1200
リヤのスイングアームは両持ちタイプのアルミ製。ツインショックの黒いコイルスプリングはダブルピッチタイプ。
トライアンフ・スピードツイン1200
リヤタイヤは160/60ZR-17サイズのピレリ製ディアブロロッソIIIを履く。リジッドマウントされたシングルディスクローターはφ220mm、Nissin製2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーが装備されている。
トライアンフ・スピードツイン1200
ハンドル右側は、赤いシーソースイッチと三角ボタンの二つのみ。下はハザードランプスイッチ。上はエンジンキルスイッチと始動用セルスタータースイッチを担う。
トライアンフ・スピードツイン1200
ハンドル左側は5つのスイッチがレイアウトされている。唯一赤いのはホーンボタン。咄嗟の時に押しやすいベストポジションにある。上がプッシュキャンセル式ウインカースイッチ、その上はメーター内液晶表示内容のコントロールができるSCROLLボタン。ヘッドランプ光軸の上下は人差し指で扱う。右側の丸ボタンはMODEスイッチでスロットルレスポンスを3段階に調節できる。
トライアンフ・スピードツイン1200
ハンドル右側は、赤いシーソースイッチと三角ボタンの二つのみ。下はハザードランプスイッチ。上はエンジンキルスイッチと始動用セルスタータースイッチを担う。
トライアンフ・スピードツイン1200
ボンネビル等と共通のツインメーターは速度計、回転計共にアナログ式。黒い文字盤に目盛りと指針は白色を採用。左右それぞれにコンパクトなモノクロ液晶ディスプレイが組み込まれている。各種パイロットランプも含め、最大で22種もの情報表示される。
トライアンフの刺繍があしらわれたフラットで長い一体式ダブルシート。後席部はタックロール処理されている。
トライアンフ・スピードツイン1200
左脇のキーロックを解錠すると一体シートは簡単に脱着できる。フラットに後方へ伸ばされたシートレールも専用デザインで剛性強化されている。
トライアンフ・スピードツイン1200
シルバーカラーのショートフェンダーを採用。こうしたデザイン手法だけでも、スポーティなモデルであることが主張できる。ランプ類はLED式だ。
トライアンフ・スピードツイン1200
マフラーやフェンダーデザインからスポーティモデルであることがわかる。

主要諸元

エンジン形式:水冷SOHC並列2気筒 8バルブ270°クランク
排気量:1200cc
ボア・ストローク:97.6×80mm
圧縮比:11.0 :1
最高出力:97PS(72kW)/6,750rpm
最大トルク:112Nm/4,950rpm
吸気システム:マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射
エグゾーストシステム:2-INTO-2 エグゾーストシステム(ブラシ仕上げ)
始動方式:セルモーター
潤滑方式:ウェットサンプ
潤滑油量:3.8L(フィルター交換時・3.4L/オイルのみ交換時・3.2L)
駆動方式:Xリングチェーン
クラッチ:湿式多板式、アシスト付
トランスミッション:6速
一次減速比:1,257(93/74)
二次減速比:2.625(42/16)
ギヤ比
 1速:3,500(49/14)
 2速:2,500(45/18)
 3速:1,850(37/20)
 4速:1,480(37/25)
 5速:1,296(35/27)
 6速:1,172(34/29)
フレーム:鋼管とアルミニウム製クレードル
スイングアーム:アルミニウム製両持ちタイプ
ホイール(前/後):鋳造アルミ合金、マルチスポーク、17x3.5インチ / 同17x5.0インチ
タイヤ(前/後):チューブレス120/70 ZR-17 / 同160/60 ZR-17
サスペンション(前/後): φ41mmフォーク/ プリロード調整機能付きツインショック
トラベル量(前/後):120 mm/120 mm
ブレーキ(前/後):Brembo製φ305mmツインディスク、対向4ピストンキャリパー、ABS /φ220mmシングルディスク、Nissin製2ピストンフローティングキャリパー、ABS

全幅:760mm
全高:1,110mm (除くミラー)
シート高:807mm
ホイールベース:1,430mm
キャスター:22.8 º
トレール:93,5mm
車両重量(乾燥):212kg (196kg)
燃料タンク容量:14.5L
燃料消費率:4.8L/100km(20.8km/L)

試乗後の一言!

トライアンフ・スピードツイン1200
ビッグツインならではの豪快な走りが魅力的。

著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…