世界限定1200台、183psのモンスターバイク! トライアンフの最強ネイキッド「SPEED TRIPLE 1200 RX」が日本上陸

トライアンフモーターサイクルスが新型「SPEED TRIPLE 1200 RX」を発表した。世界限定1200台のスペシャルモデルとして登場するこのマシンは、最新のオーリンズ電子制御サスペンションやアクラポビッチサイレンサーを標準装備した最強のスピードトリプルだ。2025年6月中旬から日本でも販売が開始される予定となっている。

究極のスピードトリプル、183psの三気筒エンジンを搭載

新型Speed Triple 1200 RXは、今年1月に発表された新型Speed Triple 1200 RSをベースに、さらにスポーティでアグレッシブなライディングポジションを実現した「究極のSpeed Triple」として登場した。人間工学に基づき徹底的にこだわった設計により、公道でもサーキットでも最高のパフォーマンスを発揮するネイキッドスポーツに仕上がっている。

パワーユニットには、最高出力183ps/10,750rpm、最大トルク128Nm/8,750rpmを発揮する1160cc三気筒エンジンを搭載。先代モデルよりパワーとトルクが向上しただけでなく、トルクピークの回転数も下がり、より実用域での扱いやすさが向上している。トライアンフのMoto2™エンジン開発で得られた知見を活かした設計により、パワフルかつ耐久性が高く、コンパクトで軽量なエンジンに仕上げられた。

標準装備されるチタン製アクラポビッチサイレンサーは、チタンのアウターラップと取り付けブラケット、カーボンファイバー製エンドキャップ、エキゾーストバルブカバー、そしてレーザー加工されたアクラポビッチロゴが特徴的だ。スピードトリプルならではの三気筒サウンドをより印象的に響かせる効果も期待できる。

最新のオーリンズ電子制御サスペンションで俊敏なハンドリング

RXの大きな特徴は、最新のオーリンズ SmartEC3電子制御サスペンションとオーリンズ SD ECステアリングダンパーを標準装備していることだ。革新的な「スプールバルブ」テクノロジーを採用したこのサスペンションは、素早い調整と快適性の向上を実現。オーリンズ製OBTi(Objective Based Tuning Interface)が搭載され、サスペンションの減衰力特性を常時モニターして調整する。

コーナー手前でのブレーキング時、コーナリング中、出口からの加速時など、それぞれの場面で適切なトラクションと出力を発揮するように減衰特性を自動調整する。ライダーは5インチTFTディスプレイを通して幅広いセッティングメニューを活用し、好みやシチュエーションに合わせてカスタマイズすることが可能だ。

ブレーキシステムにはブレンボ製スタイレマキャリパーとブレンボ製MCSスパン&レシオアジャスタブルレバーを組み合わせ、卓越した制動力とカスタマイズ可能なブレーキフィールを実現。タイヤには、レーストラックでの性能と公道での安心感を両立したピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSP V3を装着している。

カーボンファイバー製フロントマットガード

ブレンボ製MCSスパン&レシオ アジャスタブルレバー

タイヤは、ピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSP V3を装着。レーストラックでのパフォーマンスを発揮しつつ、公道でも安心したライディングフィールをもたらすだろう。

ピレリ製のディアブロ スーパーコルサSP V3

アグレッシブなスタイリングと限定カラーリング

RXのスタイリングは、トライアンフパフォーマンスイエローとグラナイトのグラフィックスキーム、そしてホワイトのアクセントが特徴的だ。レースにインスピレーションを得たカーボンファイバー製のフロントマッドガードとタンクのボディワークがデザインの独自性を高め、リアホイールにもアクセントとなるトライアンフパフォーマンスイエローが施されている。

ハンドル位置は2025 Speed Triple 1200 RSよりも69mm低く、52mm前方に設定され、よりアグレッシブなライディングポジションを実現。トップヨークは美しく加工され、レーザー加工により「Speed Triple 1200 RX」のロゴが刻まれている。ステアリングダンパーの追加に合わせてロアヨークもアップデートされ、ゴールドのオーリンズフォークとのコントラストが美しい。

シート表皮にはエンボス加工のRXロゴが入り、動きやすさと快適性の両方を向上させる設計になっている。総重量は燃料込みでわずか199kgと、このクラスで最も軽量なバイクの一つだ。バーエンドミラーから丹念に造形されたスイングアームに至るまで、細部へのこだわりと全体的な仕上げは業界トップレベルである。

最新の電子制御システムで安全性と操縦性を向上

2025年モデルでは、ライダーがライディングモードとは独立して調整できる新しい電子制御システムが複数導入された。フロントホイール・リフトコントロール・システムは6軸IMUからの入力を受けてバイクのピッチを検知し、4段階の調整が可能。エンジンブレーキ・コントロールもライダーの好みに応じてカスタマイズできる。

サーキット走行向けには、トラックモードでのみ使用可能なブレーキスライド・アシスト機能も搭載。フロントホイールのスリップとリアホイールのリフトを許容しながらABSの動作を最適化することで、サーキット走行でのパフォーマンスを最大化する。

さらに5つのライディングモード(Rain、Road、Sport、Track、Rider)、オプティマイズド・コーナリングABS、切り替え可能なトラクションコントロール、クイックシフターが標準装備され、あらゆる状況でパフォーマンスと安全性を引き出す機能が充実している。

My Triumphコネクティビティシステムも標準装備され、ターンバイターンナビゲーション、電話や音楽のコントロールが可能。長時間走行に便利なフルアジャスタブル・クルーズコントロールや緊急減速警告機能も搭載されている。

ポール・ストラウド氏(トライアンフ モーターサイクル チーフ・コマーシャル・オフィサー)は、「新しいSpeed Triple 1200 RXは、公道でもサーキットでも究極のライディング体験を提供します。新たに追加されたテクノロジー、プレミアムなディテール、ライディングに集中できるポジションは、サーキット走行やスポーツ走行を愛するすべてのライダーを魅了するでしょう。世界中でわずか1200台しか販売されない希少性の高いモデルのため、乗っていることで間違いなく多くのライダーから一目置かれることでしょう」とコメントしている。

新型SPEED TRIPLE 1200 RXは2025年6月中旬から全国のトライアンフ正規販売店で販売開始予定だ。世界限定1200台の希少モデルだけに、興味のあるライダーは早めのアクションが必要になりそうだ。

刷新されたロゴ入りトップヨークのデザイン

価格とカラー

新型SPEED TRIPLE 1200 RXは全国のトライアンフ正規販売店にて、
2025年6月中旬から販売開始の予定です。

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