ロイヤルエンフィールド、「HUNTER 350」の2025年型を発表

ロイヤルエンフィールド・ハンター350…7月中旬発売予定

ロイヤルエンフィールドは、2025年モデルの新型「HUNTER 350」を発表した。日本国内では7月中旬に発売予定で、価格や仕様の詳細は発売時に公表される。

ストリートカルチャーから生まれたデザイン

新型「HUNTER 350」は、世界中の都市からインスピレーションを得た3つの新色を採用。ブラジル・リオの白い砂浜をイメージした「Rio White」、英国・ロンドンの赤レンガの路地を表現した「London Red」、日本・東京の黒いアスファルトを象徴する「Tokyo Black」がラインナップに加わった。これらのカラーリングは、都市の個性を反映し、ライダーの日常に彩りを添える。

また、発表イベント「Hunter Hood」は、インドのムンバイとニューデリーで同時開催され、ダンスや音楽、アートなどのストリートカルチャーを融合させた祭典として、多くのライダーやアーティストが参加した。このイベントは、新型「HUNTER 350」の世界観を体現する場となった。

快適性と操作性を追求した新機能

新型「HUNTER 350」には、SHOWA製の新型リアサスペンションを採用し、最低地上高の向上とシートの快適性を実現。さらに、グリップ、シート、ステップの3点で構成されるライディングポジションを人間工学に基づいて改良し、長時間の走行でも快適な乗り心地を提供する。

また、ロイヤルエンフィールドの350ccシリーズで初めて、F.C.C製のアシスト&スリッパークラッチを搭載。これにより、クラッチレバーの操作が軽くなり、急激なエンジンブレーキによるバックトルクを低減し、減速時の車体安定性が向上した。

先進技術とネオクラシックデザインの融合

新型「HUNTER 350」は、LEDヘッドライトやUSBタイプCポートを標準装備し、スマートフォンアプリと連携して目的地までの方向と距離を表示する簡易型ナビゲーションシステム「Tripper」も搭載。これらの先進技術が、日常のライディングをより便利で快適なものにする。

デザイン面では、コンパクトな車体とネオクラシックなスタイルを融合させ、力強く扱いやすいモデルに仕上がっている。搭載される排気量349ccの空冷単気筒OHCエンジン「Jシリーズ」は、街乗りからツーリングまで幅広いシーンでの走行性能を発揮する。

多様なライダーに対応するモデル

初代「HUNTER 350」は、2022年の発売以来、50万人以上のライダーから支持を受け、ロイヤルエンフィールドの中でも急成長を遂げたモデルとなった。新型「HUNTER 350」は、若いライダーや都市生活者だけでなく、スポーツマインドを持つベテランライダーにもフィットするモデルとして、さらなる進化を遂げている。

ロイヤルエンフィールドのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるヤドビンダー・シン・グレリア氏は、「新型HUNTER 350は、個性的なモデルであり、所有する歓びとライディングのエキサイトメントを高めるために各部にアップグレードを加えた」と述べている。

新型「HUNTER 350」は、都市のストリートカルチャーとライダーのニーズを融合させたモデルとして、今後の展開が注目される。

主要諸元

全長:2,100mm
全幅:800mm
全高:1,055mm
シート高:790mm
乗車定員:2人
排気量:349cc
重量:181kg
エンジン:空冷4ストローク 単気筒SOHC 2バルブ
最大出力:14.9kW(20PS)/6,100rpm
最大トルク:27Nm/4,000rpm
トランスミッション:5速リターン式
フューエルタンク:13L
ブレーキ前:300mm径シングルディスク+2ピストンフローティングキャリパー後:270mm径シングルディスク+1ピストンフローティングキャリパー 前後ABS付
タイヤ前:110/70-17 後:140/70-17 66P 前後チューブレスタイヤ
製造国:インド

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