MotoGP第7戦イギリスGPが、5月23日から25日にかけて、イギリスのシルバーストン・サーキットで行われた。
MotoGPクラスのルーキーであり、参戦する唯一の日本人ライダーである小椋藍(アプリリア)は、金曜日午前中のセッションで転倒を喫し、欠場となった。
FP1、2コーナーで転倒
小椋藍(アプリリア)が転倒したのは、週末でいちばん最初に行われるセッション、金曜日午前中フリープラクティス1(FP1)終盤である。
小椋は高速の右コーナーである2コーナーの進入でバイクが激しく振られて転倒し、バイクとともにグラベルに滑っていった。小椋は自力で立ち上がり、足を引きずりながらも自分で移動していた。
しかし、午後のプラクティスではコースインしたものの、すぐにピットに戻った。その後、走行キャンセルが発表された。
この日、ジャーナリストたちの質問に答える小椋の囲み取材は行われなかった。チームより提供された本人の音声コメントによると、小椋は転倒についてこのように説明している。
「午前中、バイクの調子はとてもよく、僕もあまり速いペースで走っていたわけではありませんでした。2回目にコースインして、ペースを上げていこうとしたのですが、攻めたタイミングが悪く、攻めすぎだったのだと思います。それでクラッシュしました。クラッシュ後、右ひざの調子が悪く、午後のセッションを走らないことにしました」
この時点では翌日の走行に向けて「様子見」ということだったが、土曜日朝、小椋のイギリスGP欠場が発表された。
右ひざの関節部分が骨折している可能性があるということで、25日日曜日にスペインのバルセロナに戻り、26日月曜日に病院で詳しく検査するということだった。
小椋のけがの状態について、続報が待たれる。
