意外と知らない? ビッグスロットルボディの装着手順、モンキー125で解説! 【動画・モトチャンプTV】

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イジって遊ぶのが楽しいモンキー125。同車用アフターパーツを数多くリリースしているSP武川から吸気性能を一気にアップできるビッグスロットルボディキットが登場した。ここではDIYで装着するための手順をご紹介しよう。
SP武川から発売されたビッグスロットルボディキットφ34。

エンジンチューニングを楽しむ方法には色々な手段があるが、最もお手軽なのが吸排気系の変更だろう。特にマフラー交換は人気のカスタムだが、排気系だけ変更しても速さにはほとんど貢献してくれない。同時に吸気系を変更して吸排気効率を見直すことが肝心だ。SP武川では吸排気系アフターパーツを数多くリリースしている。今回はその中からモンキー125用のビッグスロットルボディキットの装着手順を紹介したい。例によってYOUTUBEで無料動画を配信している「モトチャンプTV」にアップされている「モンキー125をパワーアップしちゃおう! SP武川製ビッグスロットルボディキット装着解説!」という動画をダイジェストにまとめたものだ。

純正スロボのφ24mmからφ10mmも拡大できることになる。

抜けの良いマフラーに変更したなら、吸気系を拡大して排気効率に見合った吸気を実現したい。SP武川のビッグスロットルボディキットは純正のインテークがφ24mmであるのに対して、実に10mmも拡大されたφ34mm仕様となっている。径が大きいということは、より多くの空気が吸えるということ。ビッグスロットルボディキットと抜けの良いマフラーを組み合わせれば、ノーマルエンジンであっても驚くほど元気が良くなるのだ。

ビッグスロットルボディキットの装着時にはSP武川製フューエルインジェクターも同時に交換する。

ただし、ビッグスロットルボディキットを装着するにはフューエルインジェクターの変更も必須になる。空気の吸入量を増やしてもガソリンの噴射量が変わらないと、ただ薄い混合気になってしまうだけだから。そこでSP武川から発売されているフューエルインジェクターG-1への変更を同時に行なって理想的な混合気を生み出そう。

純正エアクリーナーボックスの取り外し

それではまず純正のエアクリーナーボックスを取り外すことから作業を始める。写真を多く掲載するので、順を追って説明していこう。

エアクリーナーボックスは下にある2本のプラスネジを外して後ろから手前へ押すようにするとカバーが外せる。裏にツメがあるので割らないように注意しよう。
カバーがなくなるとエアクリボックスに各種センサーが装着されているのが見える。まず車体右のセンサーを中央のツメ部分を押しながら引き抜こう。
車体左にもセンサーがあるので外す。さらにホース類が装着されているので、それらもすべて取り外す。
センサーとホースを抜いてフレームに固定してある2本のボルトを外せばボックスを引き抜くことができる。

純正スロットルボディの取り外し

エアクリーナーボックスが外れたら、いよいよ純正のスロットルボディを取り外す。手順が多いので、ここでも順を追って写真で説明していこう。

スロットルボディ左に3本あるセンサーを取り外す。すべてサイズや個数が違うので、装着時に間違えることはないはずだ。
スロットルプーリーのカバーを外して、プーリーからスロットルワイヤーを外す。ホルダーに刺さっているケーブルのナットを緩めればワイヤーが緩んでくれる。
手前にあるインジェクターを外してからスロットルボディを上へ持ち上げるようにして取り外す。
インマニと接続している2本のボルトを抜けばスロットルボディを取り外すことができる。

スロットルボディのセンサー類を移植

外したスロットルボディにもセンサーが装着されている。これらはSP武川製に移植して再使用することになるので、純正スロットルボディからセンサーなどを取り外していこう。センサーにはOリングが使われているので、こちらも再使用するから紛失には要注意だ。

スロットルボディからケーブルホルダーを外して、スロットル開度センサーとアイドルソレノイドを外す。
開度センサーはトルクスネジが使われているので、脱着にはトルクス工具が必要になるから揃えておこう。
純正から外した開度センサーとアイドルソレノイドをビッグスロットルボディに移植する。
スロットル開度センサーは内側の凹みとボディ側のマイナス状の突起と合わせて取り付ける。この状態だと固定位置が合わないので、装着してから回して位置決めをする。
センサーだけでなく純正スロットルボディからアイドルエアスクリューも移植する。完全に締め込まず途中で止めて、エンジンを再始動してからアイドリング回転数を調整する。

ビッグスロットルボディを取り付ける

センサーとアイドルエアスクリューの移植が済んだら、いよいよビッグスロットルボディをエンジンへ装着する。ここでの注意点を下記にまとめたので写真を追って説明しよう。またそれ以外の各種センサーやホース類は取り外した手順の逆を追って組み込むことになるので写真は割愛している。

ビッグスロットルボディのキットに付属するゴムパッキンをインマニ側に取り付けてから、専用インマニと合体させる。
純正のブローバイホースを引き抜きキットに付属している長いホースと入れ替える。
ブローバイホースの長さを調整するためスロットルボディを一度仮留めする。パワーフィルターを装着したら、純正のインシュレーターを上写真の向きに合わせてセットしつつ、エンジン側へビッグスロットルボディを取り付ける。
仮留めしたビッグスロットルボディと長めのホースを合わせて、余分をカットしたらビッグスロットルボディを規定トルクで固定してホースと接続する。この後は取り外した手順の逆を追って各種センサーとホースを接続するだけだ。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…