
警察のイベントというとちょっとお堅いイメージがあります。しかし神奈川県警察主催の「セーフティ★ライドフェス」は二輪車の安全啓発を目的としたイベントながら、和気あいあいとした雰囲気で親しみやすかったのが印象的でした。
主催:神奈川県警察(交通総務課、鎌倉警察署)
協力 一社)日本二輪車普及安全協会
神奈川県二輪車普及安全協会
株式会社梅田モータース
株式会社ナップス

居合わせた観光客も興味津々で見物
6月1日(日)、鎌倉市の七里ヶ浜海岸駐車場特設会場で、神奈川県警察主催の「セーフティ★ライドフェス2025」が行われました。夏を思わせる陽気の下、観光地である七里ヶ浜は休日を過ごす行楽客や海外からの観光客で賑わっていました。そうした中、11時からイベントがスタート。まずは、JAPAN RIDERSアンバサダーで元SKE48の梅本まどかさんへの二輪車交通事故防止強化月間の交通安全大使委嘱式が行われました。
その後、女性白バイ隊ホワイトエンジェルスによるテクニカル走行が披露されました。4台の白バイが一糸乱れずスラローム走行したり、2台ずつ対向する形でスラロームすれ違いしたりなど難易度の高い妙技を繰り広げました。これには会場を訪れた全員が驚嘆の声を上げていました。また、時折サイレンを鳴らして走行したりしたので、すぐ横の海岸通りを走る車やバイクはドキッとしたんじゃないでしょうか。
それにしても、決して大柄とはいえない女性隊員が、フル装備の大型バイクである白バイを手足のように扱い、しかも息がピッタリと合った走行をするのですから、厳しい訓練に培われた高いライディングスキルには目を見張るものがあります。
スピードと制動距離に関する解説では、40㎞/hと50km/hでは停止するまでにどれだけの距離を要するのかを、白バイ隊員が実際にブレーキングして、そのちがいを明白に確認させてくれました。わずか10㎞/hの差でも制動距離には大きな開きが出てしまうことを再認識しました。
会場にはu-media梅田モータースのブースが出展していて、国内外のさまざまなバイクが展示されていました。イベントに訪れていたライダーだけじゃなく、行楽で来ていた人たちも、ズラリと並べられたバイクを興味深そうに眺めていました。またテント内では、大型のハーレーの引き起こし体験も行われていて、梅本まどかさんも挑戦していました。
イベント最後には、事前公募によって選ばれた9名のライダーによる一本橋走行チャレンジが行われました。小型パイロンで狭隘な走行スペースが設営され、そこを可能な限りゆっくりと時間をかけて走り切るというもの。足が着いたりパイロンにタイヤなどが接触しても失格になります。女性4名男性6名の挑戦ライダーたちは皆、予想以上にうまく走行していて、会場から大きな拍手が送られていました。そして上位3名には豪華景品が授与されました。
11時から14時までと短い時間でのイベントだったので、多くの来場者が終了後にツーリングへと出かけていました。イベントとしては決して規模が大きいものではありませんでしたが、だからこそだれでも気軽に立ち寄れる親しみやすさがあったように思いました。
