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東北の青森県は陸奥湾を挟んで東の太平洋側に下北半島、西の日本海側に津軽半島があります。本州最北地点は下北半島の“大間崎”。今回ご紹介するのは、津軽半島の突端にある“龍飛崎(たっぴざき)”です。末尾の住所や座標点のデータは、「龍飛崎灯台駐車場」を示しています。青函連絡船の青森フェリーターミナルからは国道280号線を北上し、外ヶ浜町からは県道14号線(津軽中山ライン)で近道し、北海道新幹線沿いに内陸を進み、今別町からは再び国道280号線を経て続く339号線を行くと到着します。その距離はおよそ68km、所要時間は車で80分ほどです。ちなみに平舘(たいらだて)海峡を右に見ながら陸奥湾沿岸の国道280号線を回ると距離は約79kmで92分ほどかかります。
風の岬として知られる龍飛崎では日本海と津軽海峡、そして陸奥湾が見渡せ東方には下北半島、そして対岸には北の大地、北海道を眺めることができます。海底には青函トンネルが通り、同記念館もあります。“龍見橋”や石碑に砲台跡そして灯台など、見どころは沢山。国内唯一の珍しい「階段国道」を散歩するのもおすすめです。全長は約390m、高低差が70mある362段の生活歩道。海岸沿いの遊歩道から海を見下ろす景色も壮観です。
バイクで走ることが好きなら日本海側(国道339号線)を南下する“竜泊(たつどまり)ライン”も見逃せません。絶景のビューポイントが多く、メリハリをつけたスピードコントロールで各コーナーを抜けて行くシーンはとても爽快。標高差のある気持ちの良いツーリングが楽しめるでしょう。国道339号線は弘前市から五所川原市や中泊(なかどまり)町、そして龍飛の階段国道を挟んで今別町までの約130kmを結ぶ道路です。
座標点から南下すると20kmほどで“道の駅こどまり”、さらに18kmほど進むと海水と淡水が混じる汽水湖として知られバードウォッチングが楽しめる“十三湖”があります。続いて海岸線のメロンロードを進むと朱色の千本鳥居で有名な「高山稲荷神社」や津軽国定公園の“ベンセ湿原”。339号線で内陸を進むと中泊町を経て太宰治ゆかりの「芦野公園」。五所川原市を過ぎて右手(西方)に向かうと廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ・津軽富士見湖)にかかる、木造三連太鼓橋の「鶴の舞橋」を見ることができます。何泊かゆとりの旅が叶うなら、十和田八幡平国立公園を満喫するも良いし、一方の下北半島へ足を伸ばして、津軽半島とはまた趣の異なる雄大な景色を堪能するのも最高です。
冬の厳しさが伝わってくるかの様な日本海側の津軽海峡。

国道唯一の階段歩道、339号線を散歩。

青森県観光情報サイト
URL:https://aomori-tourism.com/spot/detail_66.html#:
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜54-50(JR津軽線代行バス「三厩」(みんまや)駅から車で約21分/約16km)