GPX ジェントルマンは、街乗りに程よい200cc。見た目はネオクラシック系です!

スチール製ダイヤモンドフレームに排気量197ccの空冷単気筒SOHC2バルブエンジンを搭載。現代的な雰囲気とレトロムードが融合した車体は、昨今人気の「ネオクラシック」なスタイルを感じさせます。いま気になる存在、タイGPXの「Gentleman(ジェントルマン)」に乗ってみました。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) 
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●GPX 千葉 クロニクル(https://chronicle521.com)

※2020年01月05日に掲載した記事を再編集したものです。現在このモデルは販売を終了しています。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

軽快な操作性、扱いやすいエンジン

GPX ジェントルマン200

 空冷式シングルエンジンの吸気機構は、もはや懐かしのキャブレター式。ただし始動性に難はなく、ハンドル右のセルスターターボタンを押せば一発で目覚めます。

 スロットルレスポンスは穏やかですが、低中回転域のトルクはしっかりあって、もたついて不満を感じるなんてことはありません。200ccであることを考えれば充分すぎるほどに元気で、扱いやすいエンジンはトコトコとノンビリ走ってもいいし、高回転まで引っ張り上げてパワーを絞り出すのも面白いのでした。

 シフトロッドの両端にピロボールが用いられるなどし、ギヤチェンジ時のシフトフィールも良好。スイッチ類も日本製バイクとほぼ同じ位置にあり、違和感を抱くことはありません。

 ハンドリングにクセがなく、ピレリ製のバイアスタイヤがフットワークの軽さを後押ししています。4ピストン・ラジアルマウントキャリパーのフロントブレーキも自然な操作性、申し分のない制動力を発揮し、YSS製のリヤショックやスチール製角型スイングアームを含め足まわりもジャストフィットしています。

GPX ジェントルマン200
 スタイリッシュでストリートで目を惹くという点では、人とは違うバイクを求める人に最適でしょう。特にジェントルマンはカスタムムードたっぷりで、「ナンダあれ?」とライダーたちから注目されそうです。もちろん市街地でクルマの流れをリードできますし、都市高速を利用した郊外へのツーリングに出掛けるのもいいでしょう。お洒落も似合いそうです。

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著者プロフィール

青木タカオ 近影

青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…