リトアニア生まれの盗難防止グッズ、GPSでバイクの位置を捕捉します!|東京モーターサイクルショー2022

新車の納期が長引き中古車相場が高騰を続ける昨今。バイクの盗難はもはや他人事ではないくらい多発している。セキュリティ装置を備えていても、プロの手にかかれば魔法のように盗まれてしまう。ところが世界のどこへ運ばれても位置を知らせてくれる画期的な盗難防止装置を東京モーターサイクルショーで見つけたぞ!


REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kosaku)
MONIMOTOというGPS盗難防止スマートトラッカー。

純正で装備されている車種があるくらい、昨今では盗難防止装置が普及している。それというのもバイクの盗難が増え続けていることが後押ししている。事実、テレビのニュースでも盗難の現場を伝えることが増えているくらいだから、もはや他人事ではない。特に旧車と呼ばれる昭和の時代のバイクだと、中古車相場が高騰しているため狙われる頻度が高くなっている。また高性能化した高価格帯のバイクも増えたため、最新モデルも要注意。

これは実際に筆者が見たケースだが、以前勤めていた会社へドゥカティで通うことが何度かあった。その隣には同僚がMVアグスタを停めている日もあり、そんな日は目を引いたことだろう。とある日、昼食のため外出して帰社すると、同僚のMVアグスタをいかにも業者といった人物が押して移動している。「あれ、故障して修理に出すのかな」と思っていたのだが、社内で彼に聞くと「やられた!」と血相を変えて飛び出して行った。

実際に盗難現場を見ると、彼らは普通のバイク業者のような服装をしているので、あまり疑わないものなのだ。これを機に自分も常に疑いの目でバイクを見るようになった。プロの手にかかればロックや装置を外すことなど朝飯前だし、外観から泥棒だと疑われるような出立ちをしていない。これでは手のつけようがないと思うが、3月25日から27日にかけて開催された東京モーターサイクルショー2022の会場で面白い商品を見つけたので紹介したい。

MONIMOTOって何だ?

MONIMOTOのパンプレット。

MONIMOTOという聞きなれない商品が展示されているブースへ行くと、新しく生まれた盗難防止装置のブランドだった。初期モデル発売から4年間、世界中で2万台以上が導入された実績があるそうだ。どのような内容かといえば、四角い箱(MONIMOTO7本体)を車体の見えない部分に装着。丸い発信機( MONIMTOキー)は所有者が携帯する。本体を装着したバイクからキーが約30メートル離れると自動的に起動して、振動や移動を感知するとスマホに通知がくるという内容。しかも本体を装着したバイクの位置情報がリアルタイムでスマホに表示されるという画期的なアイテムだ。

盗難後の位置情報を世界各地から教えてくれる。

どのようにして位置情報を得るのかといえば、本体内部にSIMカードが収まり、GPSで位置情報を更新しつつ4G通信によりペアリングしたスマホへ知らせてくれる。盗難されたと感知した後はアラートモードになり、事前の設定に応じて1〜5分間隔で位置情報を送信してくれる。起動後にトラッキングが開始されるのは盗難の可能性がある動きを感知した時のみで通常はスリープしているので、電力消費を抑えている。またSIMカードを使うということは通信利用料が必要になるということだが、こちらは導入から最初の2ヶ月は無料で、その後年間5500円前後(49米ドル)の費用に収まっている。もちろん本体は防塵防水設計なので、よほどの事態が起きない限り故障することはない。またアプリから直接サポートチームに連絡が可能なので、警察への通報と併せて盗難対策に活用できるだろう。

乾電池を使用するのでバッテリー上がりの心配はない。

電源は本体側が乾電池、キー側はボタン電池なので、定期的に交換が必要ではあるものの、バイクのバッテリーから電源を引かなくて済むので、設置場所に困ることがないしバッテリー上がりの心配もない。つまり、プロやショップに取付を依頼しなくても、簡単にバイクへ装着できるということ。さらに本体は別のバイクへ装着して使用することもできるから、複数台所有していても載せ替えが簡単にできる。1つあれば複数のバイクで盗難防止装置を活用できるのだ。

このMONIMOTO、お話を聞けばリトアニア生まれなんだとか。ヨーロッパではバイクの盗難が日本以上に深刻なので、このような製品への需要は高いという。だから4年間で2万台も普及したのだろう。日本での価格は2万6999円とのことなので、SIMI利用料と合わせても初年度に3万円少々で導入できる。盗難予防装置を検討しているなら、候補の一つにしていいかもしれない。問い合わせはMONIMOTO(https://monimoto.jp)まで。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…