スズキ・カタナで500kmツーリング。そこから見えてきた本当の実力

ドイツの国民車であるVWビートル(4輪)がモダンに変身してニュービートルを投入したのと同様、有名ブランドのリバイバルは、古き時代を知る人にとっては懐かしさを、またその一方では改めて新鮮な魅力を喚起する。レジェンドネームだからこそ成立することだろう。スズキのKATANAも、バイク史に名を残す大きなインパクトを放った名車だけに、今も多くの人々の記憶に残っている。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年09月21日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

スズキ・KATANA
スラントさせたヘッドランプ回りが印象的。ミニのウインド・スクリーンの様なブラックカウルが採用されている。
スズキ・KATANA
フロントフォークはφ43mmの倒立式。ダブルディスクブレーキは、ブレンボ製の油圧モノブロックキャリパーがラジアルマウントされている。
スズキ・KATANA
ダイヤモンドタイプのアルミフレームにショートストロークタイプの水冷DOHC16バルブ998cc直(並)列4気筒エンジンを搭載。基本的にはGSX-S1000やGSX-S1000Fと共通である。
スズキ・KATANA
赤いコイルスプリングが目立つリヤのモノショックユニットはKYB製を採用。
スズキ・KATANA
右出しショートマフラーとそれを巧みに避けるスイングアームデザインが印象的。リヤの油圧ブレーキキャリパーはNISSIN製シングルピストンのピンスライド式を採用。
スズキ・KATANA
ライダー目線からもそれがKATANAであることは一目瞭然。ただタンク容量は12L。このクラスのバイクとしてはかなり小さめ。ステアリング切れ角も29度と小さい。
スズキ・KATANA
ディスプレイや制御系のモード変更は左手のグレーのマルチファンクションスイッチで操作する。
スズキ・KATANA
ごく一般的なハンドル右側スイッチ。赤いのはエンジンキルスイッチ。下の黒いのが始動用スタータースイッチ。中段がハザードランプ用のスライドスイッチだ。
スズキ・KATANA
液晶表示を活用した見やすいマルチファンクションディスプレイ。メーターデザインも初代風を気取って欲しいのが正直なところ。
スズキ・KATANA
ダブルシートは一体式、キーロックで取り外せ、脱着性は扱いやすかった。
スズキ・KATANA
シート下スペースはギッシリ。密閉式バッテリーは最後部に収納されている。
スズキ・KATANA
テールエンドのフィニッシュは初代よりもキリリとスタイリッシュ。
スズキ・KATANA
初代モデルよりグラマラスなプロポーションに仕上げられている。

主要諸元

型式:2BL-GT79B
全長/全幅/全高:2,130mm/835mm/1,110mm
軸間距離/最低地上高:1,460mm/140mm
シート高:825mm
装備重量(※1):215kg
燃料消費率(※2):国土交通省届出値,定地燃費値(※3)…23.8km/L(60km/h)2名乗車時
WMTCモード値…(※4)…19.1km/L(クラス3、サブクラス3-2)1名乗車時
最小回転半径:3.4m
エンジン型式/弁方式:T719・水冷・4サイクル・直列4気筒/DOHC・4バルブ
総排気量:998㎤
内径×行程/圧縮比:73.4mm×59.0mm/12.2
最高出力(※5) :109kW〈148PS〉/10,000rpm
最大トルク(※5):107N・m〈10.9kgf・m〉/9,500rpm
燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム
始動方式:セルフ式
点火方式:フルトランジスタ式
潤滑方式:圧送式
潤滑油容量:3.4L
燃料タンク容量:12L
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…2.562
 2速…2.052
 3速…1.714
 4速…1.500
 5速…1.360
 6速…1.269
減速比(1次/2次):1.553/2.588
フレーム形式:ダイヤモンド
キャスター/トレール:25°/ 100mm
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク(ABS)/油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17M/C(58W)、190/50ZR17M/C(73W)
舵取り角左右:29°
乗車定員:2名
排出ガス基準:平成28年国内排出ガス規制に対応

ライダー・プロフィール

スズキ・KATANA
近田茂
元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。現在はモーターファンjpのライターを担当。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…