スクーターを収納力で選ぶならコレ! リー

【リード125試乗レポ】収納がとにかく広い! で、乗り味はフツーに素晴らしい。|ホンダ

スポーツ性能で選ぶなら前後12インチタイヤのシグナスXだが、リード125は後10インチとすることで、収納スペースはフルフェイスヘルメット2個を収納できるほどの大容量を確保。eSPエンジンとの相性も良好で、走っていてもストレスフリー。街中でよ〜く見かける理由がわかりました。
REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年06月22日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。
ホンダ・リード125

ホンダ・リード125……309,960円(消費税込み)

ホンダ・リード125 ツートーンカラー……313,200円(消費税込み)

ホンダ・リード125
写真はランベントシルバーメタリック。他にポセイドンブラックメタリックとパールメタロイドホワイトがある。
ホンダ・リード125
写真はキャンディラスターレッド。他にエグザルテッドブルーメタリックとパールメタロイドホワイトがある。
ホンダ・リード125
ホンダ・リード125
ホンダ・リード125
ホンダ・リード125
ホンダ・リード125
ホンダ・リード125

 ホンダの原2スク-タ-として最も長い歴史を誇るブランドがこのリ-ド125 だ。ご存じの通りホンダにはPCXもあるが、リードは前に12インチ、後に10インチホイールを履くいかにも標準的なスクーター。PCX比で全長は85mm短く、幅も65mm狭い。軸距も40mm少なく車重は16kgも軽いのである。
 このサイズ感は実に標準的。同クラスのライバル関係にあるヤマハシグナスXより少し小さく、スズキのスウィッシュよりはちょっと大きいというレベルだ。ちなみに前者は前後12インチホイールを装着。後者は前後10インチホイールを採用している。
 
 リード125で際立っているのは、シート下収納容積が大きい点。リヤタイヤを12インチではなくあえて外径の小さな10インチとしたことで、このたっぷりの容量を稼いでいることは素直に評価したい。立派で堅牢なリヤキャリアの標準装備もじつに便利で、通勤シーンやビジネス用途に重宝されている理由がよくわかる。
  
 搭載エンジンはボア・ストロークが52.4×57.9mmというロングストロークタイプのOHC水冷単気筒。このeSPエンジンは基本的にはPCXと同じ。静かで低振動では定評がある。
 アイドリングストップ機構や、ウェット路面でも安心感の高い前後連動ブレーキも標準装備。全体にどこか大人びた雰囲気が漂う上質なスタンダード・スクーターなのだ。

乗れば乗るほど総合点の高さがわかってくる。

ホンダ・リード125

 今回は市街地のみの試乗。既報のDio110と乗り換えながらの撮影を行った。どちらかと言うと軽快なDioに対してリードは重く発進加速フィールも穏やかな印象。
 ただ、これは決してネガな報告では無い。リードはとても落ち着きのある穏やかなキャラクターを誇り、実に上質な乗り味をもたらしているのである。
 発進時のクラッチの繋がりからトルクの立ち上がりと自動変速具合とのバランスがとても上手く調教されていて、優しく穏やかな乗り味の中に強かな加速性能を発揮する。

実際、110ccながらも軽量で速いDioをしのぐ動力性能が実感できるのだ。
 発進も含めてスロットルレスポンスは決して俊敏ではないが、いつのまにか速度を増している強かな加速力を発揮。そのポテンシャルに不足は感じられない。 

 エンジンブレーキも15km/h弱までしっかりした利きをキープ。左手のブレーキレバーを握るとリヤのドラムブレーキと共に、フロントの油圧シングルディスクブレーキも程良く連動して簡単に安定制動を果たす。
 このバランスは絶妙でウェット路面でも安心して掛けられる。実際、握りゴケ等の失敗をする不安が極めて少ないので、いざと言う時にも思い切りの良い制動ができる。右手レバーも加勢するとかなり鋭い制動力が発揮でき安全性は高いのである。

 操縦性は操舵が軽く軽快だが、適度な直進性も発揮されて落ち着きとのバランスが良い感じ。小回り、Uターンも扱い易かった。ユニットスイングの最後端にセットされた赤いスプリングのモノショックもストロークを活かした仕事ぶり。荒れた路面状況でも乗り心地が良い。

 原付二種スクーターのスタンダードモデルとしては上出来の仕上がりさし。収納力には圧倒的な優位性が感じられた。長く愛用できる大人のチョイスとしてお得感と質感の高い仕上がりが魅力的なのである。

著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…