【ハーレーダビッドソン ロードグライドスペシャルの実力ガチ解説】超弩級ツアラーが得意なのは高速道路だけなのか!?

ロードグライドスペシャル ディテール解説

フルカバードされたフロントサスペンションは、インナーチューブ径49mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォーク。ブレーキはブレンボ製4ピストンキャリパーと300mmディスクの組み合わせで、制動力、タッチともに申し分ない。

ハーレーダビッドソン・ロードグライドスペシャル

フルカバードされたフロントサスペンションは、インナーチューブ径49mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォーク。ブレーキはブレンボ製4ピストンキャリパーと300mmディスクの組み合わせで、制動力、タッチともに申し分ない。

ハーレーダビッドソン・ロードグライドスペシャル

ロードグライドならではの独創的なフロントマスクは、二眼ヘッドライトとシャークノーズフェアリングによるもの。ウインドスクリーンはスモーク化され、短くスタイリッシュにカットされた。シールドの付け根にエアインテークがあり、走行風を整流する。

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アナログタイプの指針式メーターは、左が速度計、右がエンジン回転計。クロームリングが施され、高級感あふれる仕上がりとなっている。フェアリング内側には「Apple CarPlay(アップルカープレイ)」に対応するインフォテインメントシステムを装備した。

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排気量1868ccの空冷OHV4バルブV型2気筒エンジンを搭載。45度に開いたVバンク角や、プライマリーチェーンを介して別体ミッションに駆動力を伝えるエンジン機構はトラディショナルなものだが、デュアルスパーク化されるなど先進技術も融合している。

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ツアラーらしく座り心地の良いダブルシートだが、足着き性を考慮し、クッション厚はウルトラモデルに比較すればこれでも薄めだ。なお、シートは純正オプションで豊富にラインナップされ、好みや体格に合わせてよりどりみどりとなっている。

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ハードサドルケースを左右に備え、積載力も充分。リッドは片手でワンタッチ開閉できる。ケースボトムはマフラーに沿うようにストレッチされ、バガーカスタムを強調。また、テール/ブレーキランプをウインカーに内蔵し、テールセクションをスッキリさせた。

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ROADGLIDE SPECIAL 主要諸元

●エンジン
エンジン Milwaukee-Eight 114
ボア 102 mm
ストローク 114 mm
排気量 1,868 cc
圧縮比 10.5:1
フュエルシステム 電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)
エキゾースト ブラック、2-1-2デュアルエキゾースト with テーパードマフラー

●ディメンション
全長 2,430 mm
シート高 695 mm
最低地上高 140 mm
レイク(度) 26
トレール 173 mm
ホイールベース 1,625 mm
フロントタイヤ 130/60B19 61H
リアタイヤ 180/55B18 80H
燃料容量 22.7 l
オイルタンク容量 4.9 l
出荷時重量 375 kg
車両重量 391 kg

●パフォーマンス
エンジントルクテスト方法 EC 134/2014
エンジントルク2 163 Nm
エンジントルク(rpm) 3,000
リーンアングル、右(度) 32
リーンアングル、左(度) 31

●ドライブトレイン
プライマリードライブ チェーン, ギア比:34/46
ギア比(オーバーオール)1速 9.593
ギア比(オーバーオール)2速 6.65
ギア比(オーバーオール)3速 4.938
ギア比(オーバーオール)4速 4
ギア比(オーバーオール)5速 3.407
ギア比(オーバーオール)6速

●シャシー
フロントタイプ6 ブラック、タロン・キャストアルミ
バックタイプ ブラック、タービン・キャストアルミ
ブレーキ、キャリパータイプ 32 mm、前後-4ピストン固定

●電気
ライト、インジケーターランプ ハイビーム、ランニングランプ、フロントフェンダーランニングランプ、ターンシグナル、ニュートラルランプ、油圧警告灯、エンジンチェックランプ、アクセサリー、スピーカー、セキュリティシステム、ギアインジケーター、バッテリー、ギア/回転数表示、燃料警告灯、クルーズコントロール、ABS、燃料残量表示

ハーレーダビッドソン・ロードグライドスペシャル

テストライダー:青木タカオ

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青木タカオ


バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。
 最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説し、休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持されている。
 現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアにて執筆中、バイク関連著書もある。
 ハーレー専門誌では編集長も務め、アメリカンクルーザーは特に造詣が深い。

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著者プロフィール

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青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…