【Z900RS CAFÉ1週間レポート】素直に曲がる車体、のけ反る加速、ワイルドなエンジン音。Z900RS CAFÉは乗り手の心を満たす存在である。

大ヒット驀進中のZ900RSをベースにフロントカウルを装着し、専用のライポジとカラーリングで往年のカフェレーサースタイルに仕上げたのが「Z900RS CAFÉ」である。Zの系譜を継ぐ現代の名車に1週間じっくりと乗ってみた。
REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年02月13日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

足つきチェック(ライダー身長179cm)

Z900RSに比べるとハンドルが拳1個分ほど低くやや前方にあってシート高も20mm高いため、相対的にやや前傾したライポジになる。シートの角が落ちているためスペックほどには高さを感じない。

細部解説

シリンダーに刻まれたフィンやヘッドカバー、クランクケースカバーの形状が空系Zを思わせるが、その実、中身は最新の水冷直4DOHC4バルブユニットだ。ダウンドラフトタイプのスロットルボディを採用しパフォーマンスを向上させている。
レトロなスタイリングを演出するメガホンサイレンサー。「4-1-プリチャンバー-1」システムによりコンパクト化とマスの集中化を実現。
優れた快適性とスポーティな走行性能を両立する大径ø41mm倒立フォークを採用。フロントブレーキにはø300mmダブルディスクと対向4Pラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備するなど充実。
フロントフォークはプリロード調整に加え、圧側と伸側ダンパーも調整が可能だ。
リヤショックにはマス集中に貢献するカワサキ十八番のホリゾンタルバックリンク式のリヤサスペンションを採用。リヤショックはプリロードと伸側ダンパー調整が可能。
セミシングルタイプのZ900RS CAFE専用シートを装備。工具無しで取り外し可能なシート下にはETC2.0車載器キットを標準装備する。
昔懐かしいコンチネンタルハンドル(通称コンチハン)とZ1タイプのミラー、そしてビキニカウルという組み合わせが感涙もの。これぞカフェレーサースタイルの神髄だ。
液晶メーター画面の切り換えやKTRC(カワサキトラクションコントロール)の2段階レベル調整のためのセレクトスイッチの他、ハザードスイッチを装備。
砲弾型のアナログ式2連メーター中央には様々な情報を表示する液晶パネルを配置するなど、コックピットもレトロモダンな雰囲気に仕上げられている。

主要諸元

・全長×全幅×全高:2,100mm×845mm×1,190mm 
・軸間距離:1,470mm 
・最低地上高:130mm 
・シート高:820mm 
・キャスター/トレール:25.0°/98mm 
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 
・総排気量:948cc 
・内径×行程/圧縮比:73.4mm×56.0mm/10.8:1 
・最高出力:82kW(111PS)/8,500rpm 
・最大トルク:98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm 
・始動方式:セルフスターター 
・点火方式:トランジスタ点火 
・エンジンオイル容量:4.2L 
・燃料供給方式:フューエルインジェクション 
・トランスミッション形式:常噛6段リターン 
・クラッチ形式:湿式多板 
・フレーム形式:ダイヤモンド 
・懸架方式:前テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)/後スイングアーム
・タイヤサイズ:前120/70-17/後180/55-17
・ホイールサイズ:前17M/C×MT3.50/後17M/C×MT5.50
・ブレーキ形式:前デュアルディスク300mm(外径)/後シングルディスク250mm(外径)
・ステアリングアングル (左/右):35°/ 35° 
・ 車両重量:217kg 
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン 
・燃料タンク容量:17L 
・乗車定員:2名 
・ 燃料消費率(km/L):28.5km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)/20.0㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)
・最小回転半径:2.9m
・メーカー希望小売価格:1,350,000円

取材/文 ケニー佐川(佐川 健太郎)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。

趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。雑誌編集者を経てジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。動画メディア「MOTOCOM」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

著者プロフィール

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