軽二輪スクーター販売台数トップ、ホンダPCX160の実力を再検証→端的に言うと「機能とパフォーマンスの全部盛り」でした。

令和2年排ガス規制やユーロ5への適合を見据え、2021年にフルモデルチェンジしたホンダ・PCXシリーズ。排気量が7ccアップしたことで車名の数字を増やしたPCX160は、相変わらず軽二輪スクーターで販売台数トップを快走している。カラーバリエーションが変更された2022年モデルに試乗し、あらためて人気の理由に迫る。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

プラグを中央に配置するべく2バルブから4バルブへ。ストロークは57.9mmから55.5mmへと短くなり、圧縮比アップに伴い耐久性を高めるためピストンオイルジェットを新設している。エアクリーナーボックス内部には特許出願中の整流板も。最高出力は15→15.8psへ。
この記事を執筆している2022年9月中旬現在、諸元上Jの型式は平成28年排ガス規制(ユーロ4相当)への適合を示す“2BK-KF47”となっているが、ほぼ仕様変更なしで令和2年排ガス規制(ユーロ5相当)の認証を取得できると思われ、近日中に“8BK”となるだろう。
ホイールは2021年モデルで一新。標準装着タイヤはIRC製のSCT-006/007だ。フロントブレーキキャリパーはニッシン製の片押し式2ピストンで、ABSはフロントのみに採用される。
2021年モデルでリヤホイールは14→13インチとなり、ホイールトラベル量を10mm増やして95mmへ。リヤブレーキはドラムからφ220mmディスク+シングルピストンキャリパーへ。
ヘッドライトは左右2灯がローで、ハイビームにすると中央も点灯する。5本の光の流れを表現したポジションランプが印象的で、その上方にフロントウインカーをレイアウトする。
テールランプはX字型で、上段と下段の幅を変えることでより大きく見せ、さらに独自のマルチオプティクス技術によって光の立体感をも生み出している。灯火類はオールLEDだ。
シート下のラゲッジスペースの容量は30Lで、フルフェイスのヘルメットが余裕で収納できるほか、ヒンジの左右にはヘルメットホルダーも。開閉機構にはストッパー機能あり。
フロントインナーボックスは500mlのペットボトルが収納可能。中にあるアクセサリー電源はシガーソケット(12V/1A)からUSB Type-Cソケット(5V/3A)となり、利便性アップ。
スタイリングと同様に水平を基調としたメーターパネル。反転液晶のため視認性に優れる。
スマートキーを採用。シートやフューエルリッドのロック解除もボタン操作だけで可能だ。

ホンダ PCX160 主要諸元

車名・型式 ホンダ・2BK-KF47
全長(mm) 1,935
全幅(mm) 740
全高(mm) 1,105
軸距(mm) 1,315
最低地上高(mm) 135
シート高(mm) 764
車両重量(kg) 132
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L)
 国土交通省届出値:定地燃費値(km/h) 53.5(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス)45.2(クラス 2-1)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式 KF47E
エンジン種類 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
総排気量(cm3) 156
内径×行程(mm) 60.0×55.5
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 12[15.8]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 15[1.5]/6,500
始動方式 セルフ式
燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量(L) 8.1
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
タイヤ
 前 110/70-14M/C 50P
 後 130/70-13M/C 63P
ブレーキ形式
 前 油圧式ディスク(ABS)
 後 油圧式ディスク
懸架方式
 前 テレスコピック式
 後 ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン
製造国 ベトナム

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