エンジンは空冷、クラシカルな出でたちのロイヤルエンフィールド・クラシック350に乗って感じたこと。

ロイヤルエンフィールドは1901年に初のオートバイを製造した英国発祥のブランド。現存するメーカーの中でどこよりも長い歴史を持つ最古のメーカーとして知られている。現在はインドの企業だが、2017年には英国のレスターにテクノロジーセンター(研究開発拠点)を開設、新たな進化、展開への意欲的な態勢を披露。バリエーション展開を始め販路も急速に拡大されている。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
取材協力●ピーシーアイ株式会社

ディテール解説

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

つば付きのヘッドランプリングはクロームメッキで輝くスチール製。両脇上方には12V5Wのツインポジションランプが装備されている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

φ41mmのフロントフォークはインナーチューブがカバーされたクラシカルなデザイン。φ300mmディスクローターにはBYBRE製2ピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

空冷OHCの単気筒直立エンジン。冷却フィンはシリンダー部のみがブラックアウトされている。ボア・ストロークは72×85.8mmというロングストロークタイプ。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

フレーム(ダウンチューブ)の右側に添う様、直線的に降りる太いエキゾーストパイプはほぼ水平(若干の尻上がり)に後方へ真っ直ぐに伸び、キャブトンタイプのマフラーへ導かれる。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

オーバル断面のスチール製スイングアームには2本ショックを装備。ダブルピッチスプリングが採用され、6段階のプリロード調節ができる。

リアホイールは18インチ。スチール製リムを採用したスポークタイプ。ブレーキはφ270mmのディスクローターにシングルピストンのピンスライド式BYBRE製油圧キャリパーが装備されている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

いかにもスタンダードなパイプアップハンドルを装備。ヘッドランプからステアリングアッパーブラケット部まで一体カバーデザインされたメーターまわり。ハンドルの固定方法も特徴的。左側スイッチの右脇にはUSB電源ソケットが標準装備されている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350
下のホーンスイッチは咄嗟の時に押しやすいベストポジションにある。その上がプッシュキャンセル式ウインカー、上面はディマー&パッシング。向こう側には人差し指で扱う情報スイッチ。液晶ディスプレイの表示設定に使用する。
ロイヤルエンフィールド・クラシック 350
ハンドル右側スイッチは手前にハザードスイッチ。上面の赤いダイヤルスイッチは、ノブを右にやるとエンジンキルスッチ。左にやると始動用スターター操作に使う。
ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

中央にあるのはアナログ式のスピードメーター。内側にはマイル表示が併記されている。下にはモノクロ液晶表示があり、7ブロックの燃料計がある。下側にはオド、トリップ1&2、時計が切り替え表示できる。本国では右側のバッジ部にナビ表示を担うトリッパーの装着を可能としている。

ロイヤルエンフィールド・クラシック 350

前後でセパレートされたダブルシートを装備。硬めのクッションにはしっかりした腰がある。前席は鞍型。後席にはスチール製グラブバーが標準装備されている。

サイドカバーはキーロック付き。左側は若干の収納ケースがあり取扱説明書等が入れられる。
右側は電装系及び9点を数える専用の車載工具が収納されている。

フェンダー直付けのテールランプ周りが印象的。テールは12V21/5W、ウインカーは同10Wの電球式。

主要諸元

ROYAL ENFIELD
車名:Classic 350

全長(mm):2,145
全幅(mm):785
全高(mm):1,090
軸距(mm):1,390
最低地上高(mm):170
シート高(mm):805
車両重量(kg):195
乗車定員(人):2

エンジン型式: -
エンジン種類:空油冷4ストローク単気筒
バルブ駆動形式:OHC 2バルブ
総排気量(㎤):349.34
内径×行程(mm):72.0×85.8
圧縮比:9.5
最高出力(kW[PS]/rpm):14.9[20.2]/6,100
最大トルク(N・m/rpm):27/4,000
燃料消費率(km/L):38.0
最高速度(km/h):114(4速ギア)
燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式
始動方式:セルフ式
点火装置形式:ECU制御式電子点火
バッテリー:VRLA (12V-8Ah)
潤滑方式: -
潤滑油量(L):2.2 
燃料タンク容量(L):13(含む予備4)
クラッチ形式:湿式

変速機形式:常時噛合式5段リターン
変速比:
 1速…2.615
 2速…1.706
 3速…1.300
 4速…1.040
 5速…0.875
減速比(1次 / 2次):2.313 / 2.800

キャスター(度): -
トレール(mm): -
タイヤ(前/後):100/90-19 M/C(57P) / 120/80-18 M/C(62P)
ブレーキ形式(前/後):油圧式シングルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式ツインショック
ホイールトラベル(mm 前/後):130 / 90
フレーム形式:ツインダウンチューブ式

試乗後の一言!

クラシカルな乗り味には、穏やかな心地よさと新鮮な魅力に溢れていた。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…