人気のレブルがクルーザーになりました! 快適装備のホンダ・レブル1100 T、日本発売は2023年2月

11月8日から開催されたEICMA 2022(ミラノショー)にホンダは6機種の参考出品モデルを出展したが、「CMX1100 T Rebel」として展示されていた新機種が、早くも「Reblel 1100 T』のネーミングで国内投入されることが11月25日のニュースリリースで発表された。新発売されるのは2023年2月23日から。同時に既存のRebel 1100 は、2タイプあるカラーバリエーションを変更。共にHonda Dream店で販売される。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●小峰 秀世(KOMINE Hideyo)
取材協力●株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン

ディテール解説

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

丸いライトハウスの中にLED4灯を配置したヘッドライト。クルーザーとしての機能性を高める大型カウルの装備が「T」モデルを象徴している。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

シングルディスクローターはφ330mmの大径フローティングタイプ。対向4ポットタイプの油圧キャリパーがラジアルマウントされている。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

水冷OHCだが、吸気側は直打方式を採用。排気側はロッカーアームを介すユニカム方式の4バルブヘッドを採用。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

ステップはかなり前寄りにセットされている。撮影車両はDCT仕様なので、ご覧の通りシフトペダルが無い。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

重厚なサウンドを奏でると言われている右出し楕円形マフラーは、後方へと水平に伸ばされている。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

リアサスペンションはスチールパイプ製スイングアーム2本ショックを採用。プリロードはピンスパナを使い18段階も調節できる。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

リヤブレーキは、φ256mmのディスクローターをリジッドマウント。油圧キャリパーはピンスライド式。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

ヘッドライトからメーター周辺と左右グリップまでをワイドにカバーする大型カウルを標準装備。スクリーンはコンパクトなサイズに仕上げられている。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission
8個のスイッチが並ぶハンドル左側。左端はグリップヒーター。下はシフトダウン(−)、向こう側にはシフトアップ(+)スイッチがある。右列はモード切り替えと選択スイッチ。上はハザード。スイッチの右側はサイドブレーキレバー。
ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission
右側スイッチは大別すると3種のスイッチがある。上の赤いのはエンジンキルスイッチ兼始動用のスターター。中断はDCTコントロール用。ニュートラル(N)とドライブ(D)の切換えやマニュアルモードの選択が可能。下はオートクルーズ用。
ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

多くの情報表示を果たす、丸型メーター。ディスプレイは反転液晶表示式。各種パイロットライトはメーターの右脇に集中レイアウトされている。

ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

前後別体式クッションの背パレートシート。タンク下、車体左側にあるメインスイッチを押しながらSEAT位置(右へ)回すとフロントシートは取り外すことができる。

シート下には3L容量の収納設備を備え、ETC2.0も標準装備。
ハードケースのサドルバッグをリアフェンダー左右に装備。マフラー側の右は16L。左側は19Lの収納容量がある。蓋は前ヒンジタイプで、後部に施錠システムが採用されている。
ホンダ・Rebel 1100
Dual Clutch Transmission

どっしりと落ち着きのあるリアビュー。いかにもツアラーらしいスタイリングを披露している。

主要諸元

Rebel 1100  T  【Rebel 1100】・(Dual Clutch Transmission)

車名・型式:ホンダ・8BL-SC83
全長(mm):2,240
全幅(mm):850(845) 【850 (830)】
全高(mm):1,180 【1,115】
軸距(mm):1,520
最低地上高(mm):120
シート高(mm):700
車両重量(kg):238(248) 【223(233)】
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):31.0 【31.5】(60km/h定地)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):19.4 〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.9

エンジン型式:SC83E
エンジン種類:水冷4ストローク直列2気筒
バルブ駆動形式:OHC(ユニカム)4バルブ
総排気量(㎤):1,082
内径×行程(mm):92.0×81.4
圧縮比:10.1
最高出力(kW[PS]/rpm):64[87]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):98[10.0]/4,750
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
バッテリー:YTZ14S (12V-11.2Ah)
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油量(L):4.6 (交換時・3.8、フィルター交換時・4.0)
燃料タンク容量(L):13
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式

変速機形式:電子式6段変速DCT 【常時噛合式6段リターン】
変速比:
 1速…2.562 【2.866】
 2速…1.761 【1.888】
 3速…1.375 【1.480】
 4速…1.133 【1.230】
 5速…0.972 【1.064】
 6速…0.882 【0.972】
減速比(1次 / 2次):1.863 / 2.625 【1.717 / 2.625】
キャスター角(度):28゜00′
トレール量(mm):110
タイヤ(前/後):130/70B-18M/C(63H) / 180/65B-16M/C(81H)
ブレーキ形式(前/後):油圧式シングルディスク / 油圧式シングルディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式
フレーム形式:ダイヤモンド

キーワードで検索する

著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…