まるでカスタム車のようなスタイルに惚れる人が続出!? ハーレーダビッドソンの新型クルーザー、Breakout 117試乗

1月26日に代官山のT-SITEで日本仕様のBREAKOUTが初公開された話題は既報の通り。それから4週間のインターバルを経た2月22日、お台場周辺の一般公道で報道関係者を対象に試乗会が開催された。注目のブレイクアウト 117の乗り味は如何に。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO● 山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●HARLEY-DAVIDSON JAPAN

ディテール解説

コンパクトな丸型ヘッドランプ内には、角形レンズを3階建てにしたLED式ランプを採用。ワイドスパーンのステアリングブラケットはアルミ製。

黒いボトムケースを持つ正立式フロントフォークはφ49mmサイズ。21インチの大径アルミキャストホイールは26本の細いスポークデザインを採用。ディスクローターは7点支持のフローティングタイプ。

ハーレーダビッドソン・ブランドで最も排気量の大きなMILWAUKEE-EIGHT 117 V-TWINエンジンを搭載。ロングストロークタイプの空油冷式OHVで、排気量は1,923cc。

触媒を内蔵した2into2の右出しストレートマフラーを装備。240/40R-18と言う極太のリアタイヤ(ミシュラン製Scorcher 11)も迫力物だ。

トラス構造のスイングアームはスチール製。ハ-ドテイル風のクラシッックスタイルだが、前方に43mmストロークのモノショックを備えている。
シート下方の右脇にあるダイアルを回すことで、リヤショックのスプリングセット荷重(プリロード)調節ができる。

クロームメッキされた太いパイプバーハンドルを装備。周辺のスッキリとした仕上がりが好印象。両ウインカーもハンドルマウントされている。

一番下がオートクルーズ用のコントロールスイッチ。上はウインカー、右がディマー、左はホーンスイッチと、メーター表示の切り替えを担う。
イグニッションはスマートキー方式。右側はメインスイッチ。左側は上がハザード、下が始動用セルスタータースイッチ。下がウインカースイッチだ。

イグニッションONした直後のフル表示(点灯)状態。ハンドルブラケットに埋め込まれたコンパクトなディスプレイデザインがスッキリと綺麗。左手スイッチの操作で回転計も表示できる。

腰のある分厚くワイドなクッションが印象的。前後のセパレートクッションは共にボルト固定されてい。

フェンダーエンドの左右にマウントされた丸型ランプはテール&ストップとウインカーの役割を果たすLED式。

主要諸元

エンジン:Milwaukee-Eight™ 117 
型式:空油冷式横置きV型2気筒OHV
ボア・ストローク(mm):103.5×114.3 
排気量(cc):1,923 
圧縮比:10.2:1 
フュエルシステム:電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI) 
エキゾースト:キャタライザー内蔵2 into 2 

全長(mm):2,370 
シート高(mm):665 
最低地上高(mm):115 
レイク(度):34 
トレール(mm):145 
ホイールベース(mm):1,695 
リーンアングル(左/右・度):26.8/26.8

タイヤ(前/後): 130/60B-21 63H/240/40R-18 79V 
燃料容量(L):18.9 
潤滑油容量(L):4.7
出荷時重量(kg):286 
車両重量(kg):310 

最高出力(kW/rpm):76(102HP)/5,020 
最大トルク(Nm/rpm):168/3,500 
燃料消費率(km/L):17.9 

リーンアングル(度・右/左):26.8/ 26.8 

プライマリードライブ:ギア
ギヤ比 :34/46 %
   総減速比(全体)1速:9.311 
   総減速比(全体)2速:6.454 
   総減速比(全体)3速:4.793 
   総減速比(全体)4速:3.882 
   総減速比(全体)5速:3.307 
   総減速比(全体)6速:2.79 

ホイール(前/後):クロスブラック、26スポークアルミキャスト/クロスブラック、26スポークアルミキャスト 
ブレーキ(前/後):油圧シングルディスク/油圧シングルディスク 

試乗後の一言!

超弩級の重厚感が、非日常のひと時を楽しませてくれる。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…