ホンダCRF250RALLYは足つき良し!|両かかとが着く安心感で、アドベンチャーツアラーとしての活躍は間違いなし

CRF250L同様、CRF250ラリーもモデルチェンジされました。エンジン、車体、足回りなどのグレードアップはCRF250Lと共通ですが、ツーリング性を高める独自の装備が随所に施されています。車高の低いSTDタイプに試乗してみました。
REPORT●栗栖国安(KURISU Kuniyasu)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2021年3月22日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。
ホンダCRF250RALLY

ホンダ・CRF250 RALLY……741,400円

ホンダCRF250RALLY
ホンダCRF250RALLY
ホンダCRF250RALLY
ホンダCRF250RALLY

両足がラクに着くので不安なく取り回せる

 CRF250Lは軽量化が図られましたが、ラリーもやはり4㎏ほど軽量化されました。とはいえ車重は150㎏以上あるので、オフロードを走るバイクとしては重たいです。ラリーに関しては今回、車高の低いタイプsが試乗車として用意されていました。シート高は830㎜なので、跨ると両足はラクラク地面に着けられます。しかもベッタリ着くので安心感は大きいです。
 スタイリングは、ダカールラリーに参戦するCRF450 RALLYのイメージを踏襲していて、いかにもアドベンチャーツアラーらしい独特のデザインが印象的です。カウルが装備されているので大きく見えるのも特色です。

足つきチェック(モデル:大屋雄一 175cm/64kg)

ホンダCRF250RALLY
スクリーンやナックルガードが装備され、ハンドル幅も広めなので、CRF250Lよりひと回り大きく感じるポジション
ホンダCRF250RALLY
STDのシート高は830㎜に抑えられている
ホンダCRF250RALLY
平均的な体格のライダーであれば、両足がラクに地面に着けられる
ホンダCRF250RALLY
両足がベッタリと着けられる安心感は大きい。足元が不安定な未舗装林道もこれなら安心して進入できる

 CRF250Lがsだったので単純な比較はできませんが、走りだした瞬間、安定性が高いと感じたのがラリーの走行フィーリングでした。シートの幅も20㎜ワイドで、ステップにはラバーが装着、さらにハンドルウエイトも採用しているので、CRF250Lに比べて体に伝わる振動が少なく、これならロングツーリングも快適にできそうです。しかも燃料タンク容量が、従来型の10Lから12Lへと増量されているので、単純計算で満タンで80㎞以上長く走行できるようになりました。ガソリンスタンドが減少している状況を考えれば、プラス2Lはありがたい限りです。

ホンダCRF250RALLY

 市街地はもちろん、一般道から高速道路、さらにはワインディングまで、ツーリングで走行する機会の多い道では、安定感のある走行性のラリーのほうが快適に走ることができると思います。感覚的にはCRF1100アフリカツインの弟分のような立ち位置にあると思いますが、タイトな道が多い日本の道路環境を考えると、ラリーのほうがアドベンチャーツアラーとしての魅力にあふれていると感じました。

ホンダCRF250RALLY
防風効果のあるウインドスクリーンには、異形非対称配置の二眼LEDヘッドライトをビルトイン
ホンダCRF250RALLY
燃料タンクは12L容量へと拡大。航続距離が伸びてツアラー性がアップ
ホンダCRF250RALLY
ステップにはラバーが装着され、ロングツーリングでの疲労を軽減する
ホンダCRF250RALLY
インナータイプのハンドルウエイトが採用されて、不快な振動による疲労を軽減
ホンダCRF250RALLY
さらに軽量化されたデジタルメーター。ギアポジションなど機能も加わり、さまざまなインフォメーション表示がツーリング性を高める
ホンダCRF250RALLY
CRF250Lに比べて着座面が20mm広げられ、さらにラバーマウント化することで居住性を高めたシート

CRF250 RALLY主要諸元 〔 〕内は〈s〉

車名・型式 ホンダ・2BK-MD47
全長(mm) 2,200〔2,230〕
全幅(mm) 920
全高(mm) 1,355〔1,415〕
軸距(mm) 1,435〔1,455〕
最低地上高(mm)★ 220〔275〕
シート高(mm)★ 830〔885〕
車両重量(kg) 152
乗車定員(人) 2
燃料消費率*1(km/L)
 国土交通省届出値:定地燃費値*2(km/h) 46.0(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値★(クラス)*3 34.8(クラス 2-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m) 2.3
エンジン型式 MD47E
エンジン種類 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 76.0×55.0
圧縮比★ 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 18[24]/9,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/6,500
燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式★ セルフ式
点火装置形式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式★ 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 12
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比
 1速 3.538
 2速 2.250
 3速 1.650
 4速 1.346
 5速 1.115
 6速 0.925
減速比(1次★/2次) 2.807/2.857
キャスター角(度)★ 27° 30′
トレール量(mm)★ 109
タイヤ
 前 80/100-21M/C 51P
 後 120/80-18M/C 62P
ブレーキ形式
 前 油圧式ディスク(ABS)
 後 油圧式ディスク(ABS リアキャンセル機能付き)
懸架方式
 前 テレスコピック式(倒立サス)
 後 スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 セミダブルクレードル

■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.
■製造国/タイ 
■輸入事業者/本田技研工業株式会社

*1.燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2.定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
*3.WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。

著者プロフィール

栗栖国安 近影

栗栖国安