【車重96kg】軽いバイクってって素晴らしい。新型ホンダ・Dio 110 は、原付二種クラスの入門機としてベストな選択だ。

2月25に新発売された原付二種スクーターのDio110は、エンジンもフレームも一新されたフルモデルチェンジ車。デザイン・イメージや、車体寸法に大きな変化は見られないが、果たしてどのような進化を感じ取れるのだろうか。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン

※2021年3月19日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ホンダ・Dio 110
先代モデルのイメージを引き継ぎながらも全てのデザインが一新されたフロントマスク。異形レンズのヘッドランプには、12V35/35Wの電球が採用されている。ウインカーも12V10W球を使用。
ホンダ・Dio 110
キャストホイールデザインも一新。スポーク部は思い切り細く軽量設計が追求された。正立式フロントフォークはリーディングアクスルタイプ。油圧ブレーキキャリパーは、NISSIN製1ピストンのピンスライド式を装備。
ホンダ・Dio 110
進化系eSPエンジン及びVマチック等は一体式のユニットスイング方式で搭載されている。リヤブレーキは1カムのドラム(リーディング・トレーリング・シュー)式だ。
ホンダ・Dio 110
ブラックマフラーは右出しのアップタイプ。リヤホイールは左側の片支持方式が採用されている。
ホンダ・Dio 110
リヤショックは片持ち1本タイプ。黒いスプリングはダブルピッチタイプを使用している。
ホンダ・Dio 110
バックミラーのデザインも一新されている。全体的に上質な雰囲気に仕上げられたハンドルまわり。
ホンダ・Dio 110
上から順にヘッドランプの光軸を切り換えるディマー、ホーン、プッシュキャンセル式のウインカースイッチ。左のブレーキレバーにはロック機構が採用されている。
ホンダ・Dio 110
ハンドル右側のスイッチはふたつのみ。下がエンジン始動用のスタータースイッチ。上はアイドリングストップモード切り換えスイッチだ。
ホンダ・Dio 110
2km/h毎に目盛りが刻まれた140km/hスケールのスピードメーターはアナログ式。メーター下部にはモノクロ液晶表示のオドメーターと燃料計が内蔵されている。上部右端にはECO表示灯が装備された。
ホンダ・Dio 110
スマートキー方式が新採用されたイグニッションスイッチ。リモコンキーを身につけていれば、ダイヤルが動かせ、メインスイッチが作動可能となる。右側のスイッチはシート解錠用。
ホンダ・Dio 110
左側のインナーボックスには蓋が装備された。センターのコンビニフックも使い勝手が良い。
ホンダ・Dio 110
細身でほぼフラットなロングデザインが採用されたダブルシート。前方の両肩部が斜めに面取りされていて、足つき性も良い。
ホンダ・Dio 110
ご覧の通りヘルメット1個が収納できる。シートヒンジ部の左右両脇にはヘルメットホルダーも装備されている。
ホンダ・Dio 110
後席の高さと面一で連続するリヤキャリア。ピリオンライダー用のグラブバーを兼用している。
ホンダ・Dio 110
サイドスタンドはもちろん、センタースタンドも標準装備。使用場面に応じて使い分けできるのはありがたい。
ホンダ・Dio 110
一体式のクリアレンズでカバーされたテールのコンビネーションランプ。ストップ&テールランプは12V21/5W、ウインカーは10W、オーソドックスな電球タイプだ。

主要諸元

Dio110
車名・型式:ホンダ・2BJ-JK03
全長(mm):1,870
全幅(mm):685
全高(mm):1,100
軸距(mm):1,255
最低地上高(mm):150
シート高(mm):760
車両重量(kg):96
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):59.4(60km/h)〈2名乗車時〉
WMTCモード値:54.9(クラス 1)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):1.8
エンジン型式:JK03E
エンジン種類:空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(㎤):109
内径×行程(mm):47.0×63.1
圧縮比:10.0
最高出力(kW[PS]/rpm):6.4[8.7] /7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):9.0[0.92] /5,750
始動方式:セルフ式
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
バッテリー容量:12V-5Ah(10HR)
燃料タンク容量(L):4.9
変速機形式:無段変速式(Vマチック)
変速比:2.520〜0.820(無段変速)
減速比(1次/ 2次):2.833 / 3.750
キャスター角:26°30′
トレール長(mm):85
タイヤ(前/後):80/90-14M/C 40P / 90/90-14M/C 46P
ブレーキ形式(前/後):油圧式ディスク / 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式(前/後):テレスコピック式 / ユニットスイング式
フレーム形式:アンダーボーン

製造国:ベトナム
ホンダ・Dio 110

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…