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新車・中古価格

2023/01/02

スバル WRX STIの新型モデル情報を紹介します。スバル WRX STIの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。スバル WRX STI新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

スバル WRX STI新型モデルの概要

スバル WRX STIは、2019年12月23日で2.0Lターボエンジン「EJ20」の生産終了に伴って注文受付が終了。現在は販売されていない6MTのスポーツAWDセダン。同年に発売された限定販売された「EJ20 Final Edition」は即完売するほどの人気を集めた。

WRX STIの名前が示すとおり、そのままモータースポーツの競技に出ることも可能なスペックを持った車であり、それが公道も走れる一般車として販売されたのだ。現在も中古車市場で人気の車で、高価格で取引されている。

現行のBOXERエンジンを搭載した「WRX S4」ではSTIエディションもあるが、よりスポーツチューニングされた新たなWRX STIの登場が待たれる。

オリジナルモデルの価格はSTIが393万円、STI Type Sが413万円だ。中古車市場では大型リアスポイラー付きモデルが500万円台後半で販売されており、走行距離も少な目の車が意外にみつかる。

スバル WRX STIの外観・内装デザイン

まずはスバル WRX STIの外観と内装から見ていこう。2019年末に販売終了した車だが、納車されたのは翌2020年というクルマで古い車のイメージはなく、現在のスバル車を彷彿とさせるデザインだ。

外観：大型リアスポイラーが速さを主張

スバル WRX STIの外観は、エアインテークがボンネットに目立つ。そのシルエットは現行車でいえば「WRX S4 STI Sports R」や「レヴォーグ」を思わせる。フロントマスクも含めて、もっとも近いイメージはWRX S4 STI Sports Rだろう。

WRX STIはリアに大型スポイラーのイメージもあるが、通常リアスポイラーはなく、メーカー装着オプション。これをつけるとスポーティな印象が一気に強まり、中古車場でも装着した車が人気だ。

ほかにもSTIアンダースポイラーがオプションで用意されている。

内装：ブラック基調でレカロシートも選べる

内装は落ち着いた印象のブラック基調で、レザーにステッチがアクセントとして効いている。スポーティだが、普段も乗れる車としての満足感も高い。

メーカーオプションの「レカロシート」はレカロ社とSTIで共同開発したフロントシートで、左右に身体を固定する張り出しがバケットシートのように突き出している。ショルダー部は広く、コーナリング時の加圧を少なくして身体の安定性を保つという。

コクピット部分は本革巻ハンドルの奥にメーター類、センターにナビとエアコン吹き出し口上にマルチファンクションディスプレイがある。

スバル WRX STIのサイズ・室内スペース

競技車なみのスペックを持つスバル WRX STIだが、公道も走れる普通乗用車でもある。その観点から見て車のサイズや室内スペース、そして収納は普段使いもできるかどうかも見ていこう。

ボディサイズ：ややコンパクトながら十分なサイズ感

スバル WRX STIのサイズは全長4,595×全幅1,795×全高1,475mmで最低地上高140mm。車種はコンパクトなハッチバックだが現在のスバルインプレッサよりほんの少しだけ大きい。そのぶん、最小回転半径はインプレッサの5.3mよりも若干大きい5.6mになっている。実はホイールベースもインプレッサに比べて20mmほど長いのだ。

そういう意味ではコンパクトなボディでありながら、セダンとしての役割を果たすサイズの車ともいえる。

室内スペース：スポーツ車はワイワイ乗るものではない

室内スペースは長さ2,005×幅1,490×高さ1,205mm。車の骨格となるプラットフォームが変わったため一概に比較はできないが、WRX STIは現行のインプレッサよりも長さと幅がやや狭い。高さだけが5mmほど上回っている。

しかし、WRX STIはスポーツカーなので、車としての性格を考えればフロントシートのスペースさえしっかり確保されていれば問題はない。スポーツカーはみんなでワイワイ乗るものではなく、ストイックに走りを追求する車なのだ。

収納スペース：スポーツモデルでも460Lを確保

WRX STIはラリーでも活躍している。ラリーではコース中のパンクはドライバーとコ・ドライバーがタイヤを交換してサービスまで辿り着かなければならない。ラリー車ではリヤシートを外してロールバーを入れるが、同時にタイヤも2本積んで走る。

そのためか、収納スペースは460Lと大容量を確保。普段使いではレースに向かうドライブで荷物もしっかり積めるのだ。

スバル WRX STIの性能・燃費・装備

スバル WRX STIは、走りを追求したスポーツモデルだ。ではその性能はいかほどのものだろうか。燃費、装備・機能はどれほどソリッドなのか、それとも一般車としての満足度を満たしているのかを見ていこう。

走行性能：ビルシュタイン搭載の6MT車

スバル WRX STIはスポーティな走りを追求した車とあって、低重心で高剛性を誇る。水平対向エンジンEJ20ターボは2,400回転で最大トルクの90％を発揮する。最大出力は227kw/6,400rpm、最大トルクは422N・m/4,400rpmで、最大域を活かした走りを実現するべく、スバル WRX STIは6MTのみの設定だ。

そして、STI Type Sの足回りはこの世代のスバル車には欠かせないビルシュタインダンパーで硬めに固められており、確実なコーナリングを実現する。ふだん乗りではゴツゴツした突き上げに面食らうが、スポーツ車が好きな人であれば違和感なく乗れるだろう。

安全性能：アイサイト搭載前の車であることを忘れずに

2019年に販売受付を終了したスバル WRX STIは、アイサイトを搭載していない。競技で走ることもある車として購入する人もいるため、アイサイトのような事故を回避するためにブレーキがかかったり、オートクルーズができてしまったりすると逆に問題があるのだ。

そのため、WRX STIに搭載されているのは「アドバンスドセーフティパッケージ」。後方や側方など死角から接近する車があるとLEDや警報音で注意を促してくれる。ほかにもヘッドライトのハイ・ロージ同切り替えや、マルチファンクションディスプレイで駐車時に後方カメラ映像を写してくれるなど、車任せにしない安全性が確保されている。

燃費性能：JC08モードで9.4km/Lはスポーツモデルらしい

スバル WRX STIの燃費性能はスポーツに振り切った車だけあって、JC08モードで9.4km/L。WLTCモードでの計測値はない。平成17年規制は達成しており、同年基準50％低減を実現している。

WRX STIは2.0Lターボエンジンということもあり、より低い燃費となってしまう。街中走行ではさらに燃費が落ちてしまうだろう。しかしサーキットでは信号も渋滞もないので、燃費はさほど気にせず走ることができるはずだ。

装備・機能：オプションにサンルーフを用意

レースや競技会には出ないが、スポーティな研ぎ澄まされた車をドライブするのが好きという人には、メーカー装着オプションとしてSTI Type Sには電動チルト＆スライド式のサンルーフが用意されている。ドライブ中に開放感をより味わいたい人にはおすすめだ。

また、STIモデルではマルチモードDCCD（ドライバーズコントロールセンターデフ）方式AWDダイヤルが装備され、オートとマニュアルでの切替えが行えるのでよりパワーがほしいときなどに使ってみよう。

スバル WRX STIおすすめポイント要約

スバル WRX STIは、STIモデルと、よりスポーツ性を高めてビルシュタイン製ダンパーを装備するSTI Type Sモデルがある。搭載するエンジンは2.0L DOHC 水平対向4気筒のツインスクロールターボ「EJ20」だ。

同エンジンの生産終了に伴ってスバル WRX STIは2019年末に生産を中止したが、中古車市場ではいまでも人気車だ。特に後期の車は走行性能も高められ、人気が高い。また、サードパーティでカスタマイズパーツも数多く生産された。

メーカー装備オプションを付けて強化すればレースにでることができるほどの車なので、車としての乗り心地よりもドライビング性能や速さ。安定性が追求されている。そういう車に乗りたいという人にとっては最高だろう。