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2020モーターファンテックエキスポ:マレリ マレリ:裸眼で立体視が可能な3Dディスプレイ

  • 2020/06/02
  • Motor Fan illustrated編集部
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現代の車両技術がますます複雑になるに従って、表示や操作を担うコックピットは、よりシンプルで直感的なHMIへと進化する必要があります。3Dディスプレイ技術は、ドライバーの視線移動を軽減し、重要な情報や警告を確実に伝えることで、安全性を向上することに貢献できます。

■ 安全
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□ 実験・計測・車両開発・生産・製造
■ 情報・通信・エレクトロニクス
□ その他

イノベーティブな3Dディスプレイ技術

 マレリは光学多層デバイスを用いずにオートステレオスコピック技術を活用し、シンプルでコストパフォーマンスの高い、裸眼で立体視が可能な3D車載ディスプレイを開発しました。このイノベーションを実現する鍵となったのは、フランスのAlioscopy社と共同開発した「オートステレオスコピック3Dスクリーン技術(AS3D)」です。AS3Dは専用の眼鏡を使わずに立体視を実現できるため、乗員は指定された範囲内に座ることで裸眼で奥行きを知覚することが可能です。

 この3Dディスプレイ技術により、例えば、駐車時にはカメラからドライバーへ伝達される映像のリアリティが格段に向上します。またナビゲーション機能で経路案内中には、立体視により仮想的にドライバーを周囲の環境内に置くことで、いつ、どこを曲がるべきかをドライバー自身が認知・判断する負担を軽減します。

 3D技術の恩恵は、ドライバーのみに留まりません。自動運転支援システム(ADAS) と自動運転の開発が進み、更に大型没入ディスプレイの統合トレンドが続く中で、 3D技術は同乗者へのエンターテイメントと、コミュニケーションの提供にも貢献できます。

 このイノベーティブな3Dディスプレイ技術は、2020 Automotive News PACEpilotを受賞しました。

価値ある創造で最適なソリューションを

 マレリの3D技術は、標準的なディスプレイの上にレンチキュラーレンズ(拡大レンズの列)を積層する事で実現しています。そのため非常に薄型で、占有スペースは最小限となり、複数のディスプレイで3D効果を実現する他のソリューションよりも、価格が最大50%低減できるという利点も生まれました。これも、レンチキュラーレンズを設計・製造し、標準的な単一パネルのディスプレイに積層する技術を保有しているからこそ実現可能となりました。

 マレリは、トレンドを予測し、適切なリソースを投入。そしてパートナーシップを構築して、世界中のお客様にとって価値ある創造することにより、市場に役立つ最適なソリューションを提供することに重点を置いています。

https://www.marelli.com/marelli-recognized-as-2020-automotive-news-pacepilot-honoree/

お問い合わせ先:マレリ グローバルコミュニケーション部 pr@marelli.com