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FERRARI 499P
2回目のチャンスをものにした51号車
ドライコンディションで行われたハイパーポールで、フェラーリAFコルセの「499P」は3位と4位のセカンドロウを得た。ハイパーポールとは、ハイパーカー、LMP2、LMGT3という、3クラスそれぞれの予選上位8台が参加する30分の予選最終セッションだ。
セッション終盤、インディアナポリスコーナーでBMWにアクシデントが発生して赤旗中断となった。その再スタート後、昨年の覇者でもある51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームズ・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)が2回目のフライングラップをものにして、3番グリッドを得た。グイディは最後のアタックで3分25秒156を出したが、それに続く3分25秒598で50号車(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が4位から決勝をスタートすることになった。
なお予選13位だった83号車(ロバート・クビサ/ロバート・シュワルツマン/イェ・イーフェイ)は、前方グリッドのマシンが前戦でのペナルティでグリッド降格になり、12番グリッドからのスタートとなった。
1年で最も重要なレースで
エンデュランス&コルセクリエンティグローバル責任者のアントネッロ・コレッタはハイパーポールを終えて決勝に向けた状況を以下のように説明した。
「ハイパーポールが終わった時点で、我々はライバルに対して予想通りの位置にいることがわかりました。特にトヨタのような強力なライバルがこのセッションに参加しなかったことは重要です。彼らは上位を狙う、強力なライバルになっていたと思いますから。我々の結果は驚くものではありませんが、その努力には満足しています。24時間レースは長く、考慮すべき課題や変動要因に満ちています。我々のマシンの信頼性とチームワークが、1年で最も重要なレースで良い結果を出すために不可欠な2つの要素になると確信しています」
WEC第4戦ル・マン24時間レースは、現地時間6月15日午後4時(日本時間午後11時)にスタートする。