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Polestar TRX
2025年夏にホットウィールとして製品化
2024年、ポールスター・デザインコンテストは、マテル社のミニカーブランド「ホットウィール」と共同開催され、「1/64スケール、ポールスターの特徴的なデザインランゲージ」からインスパイアされたデザインを募集した。今回、最優秀賞を獲得したシャシャンク・シェカールの「ポールスター TRX」は、ポールスター初のホットウィール製品として、2025年夏に発売される。
50年以上にわたり、ホットウィールは自動車のデザインに様々なインスパイアを与え、あらゆる年齢層のファンに自動車文化を提供。ホットウィールは、カーカルチャーを反映したダイキャストモデルを作るため、デザインの限界へと挑戦してきた歴史を持つ。一方、ポールスターのデザインコンテスもは、意欲的な学生やプロの自動車デザイナーを支援し、協力してきた。
今回もポールスターのデザインチームは、最終選考に残った候補者を対象に1対1のコーチングを行い、最終選考に向けてデザインを洗練させるプロセスを導入している。未来的なフル電動ピックアップ「ポールスター TRX」をデザインしたシェカールは、次のように最優秀賞獲得の喜びを語った。
「最優秀賞を獲得できて、心から感激しています。私自身のキャリアの中で、初めて製品化されるデザインです。私にとっては本当に大きな出来事になりました。自分のデザインがホットウィールになるなんて、思ってもみませんでしたから……。最終選考に向けて素晴らしい時間を過ごしてきましたし、このようなことは、若いデザイナーに大きな自信を与えてくれます」
4回目のデザインコンテストに1200名が参加
選考には、ポールスターとマテルの代表を含む4名の審査員が参加。審査員はイタリアのポウェイ・チェン(Powei Chen)が手がけた、サイバーパンクなデザインで過去と現在を連想させるカラフルな「サイバー・シェイカー(Cyber Shaker)」を次点に選出。ドイツから応募したロマン・ムーア(Roman Moor)のクラシカルなル・マン・プロトタイプを思わせる「ポールスター トラックトイ(Polestar Track Toy)」が佳作を獲得している。
今回で4回目の開催となったポールスター・デザインコンテストは、プロのデザイナーと学生デザイナーの双方にとって、自身の自動車デザインを発表する貴重な機会となってきた。第1回以来、コンテストは世界中の優秀な才能を抜擢しており、受賞した学生の多くがポールスターのデザインチームをはじめ、プロとしてデザイン業界で職を得ている。
2024年は、世界中から1200人以上が参加し、過去最大規模の応募作品を集めることになった。審査員はポールスターの特徴であるミニマルなデザイン美学を採り入れつつ、ホットウィールの遊び心と活気を反映したデザインを選出。ポールスターのインテリアデザイン責任者を務めるフアン-パブロ・ベルナルは、4回目のデザインコンテストを終えて、次のように総評を行った。
「毎回、私たちはポールスター・デザインコンテストにおいて、革新的なアイデアを探していますが、今年の応募作品は間違いなく私たちの期待を上まわるものでした。これまでで、最も大胆なデザインがいくつか見られたのです。ホットウィールから発売される『ポールスター TRX』のコレクターズアイテムが、実際にどのように完成するのか、楽しみでなりません」