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Mercedes‑Benz V‑Class Marco Polo HORIZON
2024年に大規模なアップデートを実施
10年前、広大な室内空間とエレガントなスタイリングを兼ね備えてデビューした現行「Vクラス」は、メルセデス・ベンツのラインナップに、“XXLサイズリムジン”という新たなセグメントを誕生させた。以来、機能性とスタイリッシュさを両立させたVクラスは、キャンピングカーやレクリエーショナルビークルのベースとして高い人気を集めている。
デビューから10周年を迎えた2024年、Vクラスはフルモデルチェンジに近いアップデートが施された。最新型Vクラスは、快適性とスタイルの水準を新たなレベルに引き上げ、2024年初頭にマーケットへと導入されている。合わせてキャンパー仕様の「Vクラス マルコポーロ」もモデルチェンジ。今回、メルセデス・ベンツはアニバーサーリーイヤーを締めくくる、新グレード「Vクラス マルコポーロ ホライゾン」を導入する。
メルセデス・ベンツ・バンのセールス&マーケティング担当責任者を務めるクラウス・レークグラーは、Vクラス マルコポーロ ホライゾンについて、次のようにコメントした。
「Vクラス マルコポーロ ホライズンは、Vクラス・ファミリーを完成させ、より多くのお客様のニーズにお応えできる1台です。現行Vクラスは、最大8名乗車が可能なXXLフォーマットのリムジンとして、あるいは豪華な専用シートを備えた動く応接室として、ご家族連れやVIPに魅力的な選択肢となりました」
「Vクラス マルコポーロは、家具付きのキャンピングカーとして、旅行にピッタリの1台です。ルーフベッド、リクライニングベンチシート、回転式フロントシートを備えており、レジャー愛好家に向けて開発しました。快適性とスタイルを新たなレベルに引き上げるとともに、標準装備を全面的にアップグレードしています」
ラグジュアリーな専用エクステリア
新たにラインナップに追加された「Vクラス マルコポーロ ホライゾン」は、Vクラス・ファミリーを完成させる決定版として開発された。
エクステリアは、印象的なラジエーターグリルと力強くデザインされたバンパーを備え、選択された装備パッケージによって、ラジエーターグリルはLEDライトストリップで縁取られた。先進の「アダプティブ・マルチビームLEDヘッドライト」が、表情にスタイリッシュなアクセントを加えている。
リヤセクションには専用のLEDテールライト・デザインを採用し、ラグジュアリーな「Mercedes‑Benz」のロゴ入りクロームストリップと、個別開閉可能なリヤグラスウインドウが組み合わせられた。さらにVクラス マルコポーロ ホライゾンから、新たなエクステリアカラーとホイールデザインも導入されている。
Vクラスや標準のVクラス マルコポーロと同様、ポップアップルーフを備えながらも一般的なガレージや立体駐車場に収まるサイズを維持。効率的でパワフルな、2.0リッター直列4気筒「OM654」ディーゼルターボエンジンを搭載し、駆動方式は標準装備の後輪駆動とオプションの全輪駆動から選ぶことができる。
ポップアップルーフを備えた広大なキャビン
インテリアには、2基の12.3インチディスプレイを備えた、モダンなワイドスクリーンコクピットを採用。インフォテイメントシステム「MBUX」は最新仕様にアップデートされた。2024年のアップデートにおいては、エアベント、ステアリングホイール、センターコンソールのデザインもスタイリッシュに一新。合わせてキーレスエントリー機能、ステアリングホイールヒーター、64色から選べるアンビエントライトなども導入されている。
Vクラス マルコポーロ ホライゾンは、最大7席のシートと5つの寝台を備え、最高の機能性を実現。2列目には3人掛けリクライニング&スライドシート、ポップアップルーフベッド(2050mm x 1130mm)が標準装備される。ベンチシート下部には、二つの引き出しが備えられており、十分な収納スペースも確保された。
新型Vクラスでは初となる両側スライドドアを導入しており、乗り降りだけでなく、荷物の積み下ろしも容易に。また、回転式フロントシートも標準装備され、オプションの折りたたみ式テーブルをリヤに設置すれば、ゆっくりとくつろげるリビングルームへと変貌する。また、外部電源接続と補助ヒーターもオプションで用意された。