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NOVITEC FERRARI F8 SPIDER
3.9リッターV8ツインターボに得意のコンピューターチューン
ノヴィテックは、フェラーリ F8 スパイダーのチューニングプログラムのテーマに「デザインとパフォーマンスの両立」を掲げた。スポーティな軽量・高剛性のネイキッドカーボンファイバー製エクステリアと、リヤに装着された最大22インチのテーラーメイド・ホイールが、その特徴となる。
今回、F8 スパイダーに搭載される3.9リッターV型8気筒DOHCツインターボに「ノヴィテック・Nトロニック・コントロール・モジュール」を装着。ECUに新たなマッピングを導入し、電子制御ブーストプレッシャー・コントロールに変更を加え、最もパワフルな仕様は最高出力590kW(802hp)・最大トルク898Nmにまでパワーアップを果たした。この結果、0-100km加速は2.6秒、0-200km/h加速は7.8秒、最高速度は340km/hという高速性能を実現している。
排気系は「ノヴィテック・スポーツエキゾースト」に、ステンレス製に加えてF1マシンでも使用されている超軽量素材のインコネル製をラインナップ。貴金属の24金メッキを使用したことで、エンジンベイ内の放熱性が大幅に向上した。さらに、オプションで電子サウンドマネジメント・システムの装着も選択可能だ。
豊富なノウハウが注入されたカーボン製空力パーツ
ノヴィテックのデザイナーは、世界で最もエキサイティングなスーパースポーツをベースに、これまでの豊富なノウハウを注入し、繊細なタッチのボディワークを実現。追加された空力パーツに関してはエキサイティングなフォルムに加えて、エアロダイナミクスも重視された。
カーボンファイバー製パーツはオリジナルのフォルムを崩すことなく、完璧なフィッテイングを実現。ボディカラー同色にペイントすることも、ハイグロスコーティングを施したネイキッドカーボン仕様でオーダーすることも可能となっている。
中でも最も印象的なのが、アグレッシブな2ピース・フロントスポイラーを含むフロントセクションだろう。視覚的なアップデートだけでなく、フロントアクスル周辺のリフト量を低減し、高速走行時の安定性が大幅に向上。カーボン・インサートを採用したフロントフェイシアは、最新F1マシンの空力デバイスからインスパイアを受けたものだという。さらにバンパーの両サイドに装着されたカーボン・フラップは、フレッシュエアを正確にエアインテークへと導く。
アグレッシブかつ優美なスタイリング
ボンネット・インサート、フロントガラス・パネル、ドアハンドル・インサート、ロッカーパネル、F1マシンをイメージしたサイドミラーなど、エクステリアをレーシーにアップグレードするパーツも数多く用意。ドア後方に設けられたエアインテークには、カーボン製インサートが取り付けられており、ラジエーターとエアフィルターにフレッシュエアを効率的に導入する。また、リヤセクションには控えめなサイズのカーボン・スポイラーリップを装着した。
さらにエアロダイナミクスの向上を求めるユーザーには、ダックテール形状の大型リヤスポイラーやリヤウイングを装着することも可能。また、ベースモデルのデュフューザーに対応したネイキッドカーボン・トリムや、その形状を完全に再設計したカーボンファイバー製ディフューザーなども選ぶことができる。
前後サイズの異なるヴォッセ製アロイホイール
足元にはアメリカのホイールメーカー・ヴォッセ(Vossen)と共同開発したホイールが装着された。今回はF8 スパイダーのウェッジシェイプをより強調するため、リヤにフロントよりも1インチ大きなサイズのホイールを推奨している。
足もとには細身の5本スポークとセンターロックが特徴の軽量鍛造「NF10」アルミホイール(フロント9J×21、リヤ12J×22)をチョイス。 NF9には72種類のカラーバリエーションに加えて、オプションでサテン仕上げやポリッシュ仕上げ展開しており、写真のモデルはサテンブロンズがチョイスされた。また、サイズはフロント20インチ+リヤ21インチと、フロント21インチ+リヤ22インチから選ぶことができる。
サスペンションにはノヴィテック製スポーツスプリングを装着し、ベースモデル比で35mmローダウン化。地下駐車場やちょっとした段差などでの扱いやすさを考慮し、ボタンひとつで車高を40mm上げることが可能な油圧式フロントリフトシステムを追加で装着することもできる。このシステムはスイッチを2回押すか、車速が80km/hに達すると自動的に元のポジションに復帰する。
豊富なバリエーションを展開するインテリアのカスタマイズ
これまでノヴィテックがリリースしてきたプログラム同様に、フェラーリ F8 スパイダーでも、インテリアも様々なカスタマイズが可能。カスタマーの好みに合わせて、レザー、アルカンターラ、カーボンなど、カラーや素材に拘った独自のコクピットを作り出すことができる。