シロンが築いた量産車最速記録に捧げる限定モデル

巡航速度420km/hを誇るハイパーカー、ブガッティ シロン スーパースポーツ 300+完成!まもなくデリバリー開始

ブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。出荷を控える8台の完成車
ブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。出荷を控える8台の完成車。
ブガッティは、シロンが量産車最速の304.773mph(約490.484km/h)を記録したのを記念した限定車「シロン スーパースポーツ 300+」の開発を2年間にわたり続けてきた。生産台数はたったの30台。そして2021年秋、その第1号がデリバリーされることとなった。

Bugatti Chiron Super Sport 300+

490km/h超えの記録を祝う限定モデル

量産車最速の304.773mph(約490.484km/h)を記録したブガッティ シロンのプロトタイプ
2019年8月、ブガッティはドイツ北部のエーラ・レッシェンで、シロンのプロトタイプにより304.773mph(約490.484km/h)の量産車最速記録を打ち立てた。

ブガッティは2019年8月2日、シロンのプロトタイプで量産車最速の304.773mph(約490.484km/h)を記録。300mphの壁を打ち破る快挙を成し遂げた記念として、30台限定のスペシャルモデル「シロン スーパースポーツ 300+」を翌月に発売していた。

300マイル記録更新車をイメージしたカラーリングをまとったシロン スーパースポーツ 300+は、車両価格350万ユーロ(約4億5000万円)。パフォーマンスもベースのシロンより強化しており、100hpも出力が向上した最高出力1600hp(1176kW)を発揮するW型16気筒エンジンを搭載している。

レースカーを彷彿する“ロングテール”を採用

ブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。リヤセクション
ブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。高速域での空力性能を追求し、ボディを25cm延長して“ロングテール”化した。

420km/hでの巡航走行を想定し、エアロダイナミクスも最適化。フロントのエアインレット付近で発生する乱流をボディサイドへと促すエアカーテンを前部に装着したり、ホイールアーチ内のラム圧を低減してダウンフォースを起こし、ドラッグを低減するエアアウトレットをフロントホイールアーチに採用したりと、高速走行時の空力性能を重点的に向上している。

なかでも特徴的なのが、耐久レースのプロトタイプマシンを思わせる“ロングテール”。ボディを25cm延長することで、層流がより長くボディ上を通過できるようになり、空力失速が40%減少しているという。さらにトップスピードモードにすると、リヤウイングが引っ込み高速域での空気抵抗を低減させる。

また、トップスピードで走り続けた際に各コンポーネントが過熱状態になるのを防ぐべく、エンジンやギヤボックスの温度管理システムにも改良を加えた。

エンブレムには本物のシルバーを使用

ブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。出荷を控える8台の完成車
2年の開発期間を経て、いよいよ実車が完成したブガッティの限定モデル、シロン スーパースポーツ 300+。まずは8台の車両がモルスハイムから出荷される。

ボディにはカーボンを大胆に使用。さらに、エンジンカバーやワイパーにもカーボン材を採用している。また、ブガッティの“マカロン”ロゴには本物のシルバーとブラックエナメルを使用。さらに足元には、「ノクターン」と名付けられた強固なマグネシウム合金製の専用ホイールを装着した。

ブガッティは通常の量販モデルからワンオフモデルまで、すべての車両に共通の開発プロセスを用意している。品質や安全など、すべての項目でブガッティの定める厳しい基準を満たすべく、シロン スーパースポーツ 300+も2年の開発プログラムを経てようやく完成に辿り着いた。そしていよいよ2021年秋、ついにデリバリーがスタート。限定生産する30台のうち、まずは最初の8台がモルスハイムのアトリエから出荷される。

著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…