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Lamborghini Huracan GT3 EVO
ポイントリーダーで最終戦に挑んだ63号車
バーウェル・モータースポーツのランボルギーニ ウラカン GT3 EVO 63号車をドライブするレオ・マチツキとデニス・リンドは、ライバルのRAMレーシング・メルセデスのイアン・ロギーとイェルマー・ブールマンに対し、18.5ポイント差をつけて最終戦のレースウイークに挑んだ。
ただ、このレースで勝利すると最大37.5ポイントが獲得できること、しかも英国の天候は予測不可能なため、非常に難しい条件でのタイトル挑戦となった。
10月15日に行われたプラクティスでは、マチツキがFP1で2番手、リンドがFP2でトップと、上々の立ち上がり。しかし、16日の予選ではマイケル・アイゴーとフィル・キーンがドライブするWPI モータースポーツのウラカン GT3 EVOがポールポジションを獲得。一方、マチツキとリンドはスピンが響き、予選6番手に終わっている。
予選6番手からレース中4番手に浮上
17日の決勝レース、レース前に降った雨によりコンディションはセミウェット。ポールポジションのアイゴーはローリングスタートでトップを守ったものの、1周目のオールド・ヘアピンの出口でスピン。その後、不安定な路面でさらにスピンを繰り返し、大きくポジションダウン。この時点で彼らのタイトル獲得は断たれてしまった。
一方、6番手スタートのマチツキは5番手に浮上、さらに最初のピットストップを終えて、ひとつ順位を上げた4番手にポジションを上げる。レース終盤、63号車はライバルのメルセデスに1秒半差に迫られたが、リンドがファステストラップを刻む好走で4位の座を守ってフィニッシュ。リンドは自身初、マチツキにとっては2度目となる英国GTタイトルを獲得した。
待望の初タイトルを手にしたデニス・リンド
待望の英国GT選手権初タイトルを獲得したリンドは、フィニッシュ後に喜びを噛み締めていた。
「正直、本当に厳しいシーズンでした。それでも、リタイアしたのは第3戦ドニントンのみで、それ以外のレースは上手く切り抜けられたと思います。こうやってレオと一緒にタイトルを獲得できて、本当に嬉しいですし、チームを誇りに思っています。今シーズンは自分自身の力をもう一度証明するためにシリーズに臨みましたが、バーウェル・モータースポーツではとても快適に過ごすことができました。そして今シーズンは、過去5年間で間違いなく最高の1年になりました」
一方、連覇を果たしたチームメイトのマチツキは、表彰台で喜びを爆発させた。
「本当に、本当に最高の気分です。以前にもタイトルを獲得したことはありますが、それはクラスタイトルであって、総合タイトルではありませんでした。だから英国GT選手権ではいつもやり残したことがあるように感じていたんです。今回のタイトル獲得を実現してくれたバーウェル・モータースポーツ、ランボルギーニ、そしてデニスに心から感謝しています。まったく、信じられないようなことばかりです！」
