現代版フェラーリ 250GT SWB、カーボンボディを纏って完成間近

RML ショートホイールベース、完成に向けてカーボンファイバー製ボディワークを装着

カーボンファイバー製ボディが取り付けられたRML ショートホイールベース。
カーボンファイバー製ボディが取り付けられたRML ショートホイールベース。
英国のRML(レイ・マロック・リミテッド)グループが開発を続ける現代版フェラーリ 250 SWB「RML ショートホイールベース」。2021年末の完成に向けて、初めてカーボンファイバー製ボディワークが、モディファイされたシャシーにドライ状態で取り付けらた。

RML Short Wheelbase

完璧にフィットしたカーボン製ボディ

カーボンファイバー製ボディが取り付けられたRML ショートホイールベース。
RMLグループがCADやCFDを駆使して開発したカーボンファイバー製ボディワークは、シャシーに完璧な状態でフィットした。

英国の自動車エンジニアリング企業・RMLグループは、1959年製フェラーリ 250GT SWBからインスパイアされ、クラシカルなフォルムと現代的な機能を兼ね備えた新たなロードカー「RML ショートホイールベース」の開発を現在続けている。

開発は佳境を迎えており、製造1号車「Car Zero」にボディワークをドライ状態で装着後、カーボンファイバー複合材の断面をスキャンした結果、99%が2.5mm以内、60%が1mm以内にあると解析された。RML ショートホイールベースの製造エンジニアを務めるベン・エイモスは、現在の開発状況を次のように説明する。

「今回の解析結果にはたいへん満足しています。これまでバーチャルでしか見ることができなかった、量産1号車のボディワークがシャシーに固定され、消音材や断熱材が取り付けられた状態で完成したのを見るのは、特別なことです。ドアシールも取り付けられていて、本格的な装着の準備もできています」

大幅な軽量化と高い剛性が確保されたボディワーク

カーボンファイバー製ボディが取り付けられたRML ショートホイールベース。
ドナーカーの550 マラネロをベースに開発されたシャシーに固定されるボディワークは、最高の安全性とオンロードダイナミクスを実現している。

RML ショートホイールベースの開発には、CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)やCFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)を用いた予測エンジニアリングを積極的に導入。これは、RMLが豊富な経験を持つ分野であり、これまでも自動車メーカーやモータースポーツへの参画において、複雑なプログラムを数多く手がけてきた。

CADやCFDを用いた開発プロセスは、開発期間を大幅に短縮するだけでなく、製造されたパーツが最終的に組み立てられる段階において、より正確で高品質な結果を保証している。

RML ショートホイールベースのボディは、2基のクラムで構成されており、シームシール処理、粉体塗装、電気塗装が施されたシャシーに固定。構造全体の剛性が非常に高く、最上級レベルの安全性とオンロードダイナミクスを実現している。

リヤクラムの重量は40kgと、ドナー車両となる「フェラーリ 550」の同じパーツと比較して30kgもの軽量化を果たした。また、ドアとトランクパネルはプレミアムカーにふさわしい仕上がりを確保すべく、ギャップ&フラッシュ工程を経て装着される。

2021年11月にペイントや各コンポーネントを搭載

カーボンファイバー製ボディが取り付けられたRML ショートホイールベース。
ボディワークが完成したことを受けて、11月にはボディのペイント、パワートレインやエクステリアトリムの装着が行われる予定だ。

RML ショートホイールベースの製造1号車「Car Zero」の精巧なカーボンコンポジット製ボディワークは、2021年11月にペイントを予定。スカットル、ドア内装部分、クーラントタンク、エアフィルターハウジングなどは、ネイキッドカーボン状態が維持される予定だ。さらに、11月にはパワートレイン、エクステリアトリム、ワイヤーハーネス、ブレーキラインの搭載も予定されている。

「オーナーの皆様には、このクルマに使われている素材の高級感を実感していただきたいと思っています。また、カーボンが露出している箇所はグロス処理を選択しました」と、エイモスは付け加えた。

RML グループのマイケル・マロックCEOは、いよいよ迫ったRML ショートホイールベース「Car Zero」の完成に喜びを隠さない。

「RML ショートホイールベースの開発チームは、我々が定めた高い基準を満たした完全な量産車を提供するべく、これまで信じられないほどの努力を続けてきました。完成したRML ショートホイールベースの品質は、我々の顧客である自動車メーカーが提供するものと変わらず、つまり業界最高レベルの1台となるでしょう」

合わせて読みたい
RML ショートホイールベース、最高出力485psを発揮するV12自然吸気ユニットの詳細を公開
RML ショートホイールベース、最高出力485psを発揮するV12自然吸気ユニットの詳細を公開

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部