価格差2倍のSUV比較「MINI JCWカントリーマン」と「ルノー キャプチャー」

ほぼスポーツカーの「MINI JCWカントリーマン」とエレガントなコンパクトSUV「ルノー キャプチャー」をスペック比較

SUVが群雄割拠する現代。だからこそ個性の強調は必要不可欠だ。個性の打ち出し方に答えはないが、“お国柄を出す”というのはひとつの有力な手法といえる。今回は個性を全面に出した「MINI JCWカントリーマン」と、フランスらしさに溢れる「ルノー キャプチャー インテンス」の2台をスペック面で比較してみよう。

MINI JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN
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RENAULT CAPTUR

小さく見えるキャプチャーだが実は大きい

「MINI JCWカントリーマン」と「ルノー キャプチャー」を比較すると、カントリーマンのほうがキャプチャーよりひとまわり大きい値となっていることは下の表を見ての通りだ。車重も同様である。これはカントリーマンがCセグメント、キャプチャーがBセグメントと、クラスがひとつ違うのだから当然といえば当然かもしれない。

ただ、両者の大きな違いはそのデザインの方向性にあるといえるだろう。カントリーマンはパンクロックの国・イギリスらしく奇抜さを優先しているように見える。対するキャプチャーはフランスらしいエレガントさが優先されているといえそうだ。

「“遊びのMINI”らしいSUV!」「フランスの市街地に溶け込むシティ派SUVならこれ!」という方向性の違いが、数値以上に大きいといえる。

スポーツカーか乗用車か

直列4気筒エンジンという形式は共通しているものの、両車のパワートレインはほとんど別モノだ。SUVというカテゴリーを忘れると、カントリーマンはスポーツカーでキャプチャーは普通の乗用車のエンジンを積んでいるという見方もできる。

この違いを考えると最高出力でカントリーマンが317PS、キャプチャーが154PSという2倍の差があるのも納得できるのではないだろうか。

“特殊”を重ねると高くつく?

MINIのスポーツグレード「JCW(ジョン クーパー ワークス)」の冠がある以上、カントリーマンは高価になっても仕方がないという見方もできる。SUVという特殊性の上に、さらにスポーツカーという特殊性を重ねたようなパッケージは、そのプライスに納得して購入できる人向けの価格と捉えよう。

一方のキャプチャーは、フランスらしいエレガントさと高級感を持っていると考えれば、かなりバリューの高い価格といえる。他の海外メーカーはおろか、日本製のSUVさえも射程にとらえた設定ではないだろうか。

車両本体価格

MINI JCWカントリーマン 667万円
ルノー キャプチャー インテンス 337万円

2024年、MINIが展開するハイパフォーマンスモデル「ジョン クーパー ワークス」が全面刷新。異なる魅力を持った5台の「JCW」が勢揃いした。

多様なボディとパワートレインの揃った新生「MINI ジョン クーパー ワークス」5つの選択肢

新世代MINIシリーズをベースとするハイパフォーマンスモデル、「MINI ジョン クーパー ワークス」がすべてデビューを飾った。スポーティな内外装と、モータースポーツ由来のドライビングダイナミクスを備えた5台をラインナップ。カスタマーは2種類のフル電動モデルと、3種類のパワフルなICEモデルから、自分のライフスタイルに合わせた「JCW」を選ぶことができる。

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