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MINI JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN
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ALFA ROMEO TONALE
曲線を多用するイタリアらしいデザイン




「MINI JCWカントリーマン」と「アルフォロメオ トナーレ」のボディサイズを較べると、全長こそトナーレが85mmほど長いものの、そのほかはほぼ同等といえる。にも関わらず、写真上ではトナーレの方が大きいように見えるのはなぜだろうか。カントリーマンは直線を多用したスクエアなデザインなのに対し、トナーレは曲線を多用した流麗なデザインとなる。このことが影響しているのではないだろうか。
トナーレの方が車重が重い理由は、プラグインハイブリッドであるからだ。すなわち、モーターと大型のバッテリーを搭載しているため、重量が嵩んでいるのだ。
MINI JCWカントリーマン
ボディサイズ=全長4445mm×全幅1845mm×全高1645mm
ホイールベース=2690mm
車両重量=1680kg
タイヤサイズ=245/40R20
アルフォロメオ トナーレ Plug-In Hybrid Q4 ヴェローチェ
ボディサイズ=全長4530mm×全幅1835mm×全高1615mm
ホイールベース=2635mm
車両重量=1880kg
タイヤサイズ=235/40R20
パワートレインはどちらもパワフル




同じ直列4気筒エンジンを搭載しているが、トナーレの排気量は1.3リッターと小さくSOHCで、パワーやトルクでカントリーマンの後塵を拝している。だが、トナーレはプラグインハイブリッドだ。前後輪にそれぞれ電気モーターを備えており(前45PS/後128PS)、システム最高出力は280PSに。実際にはカントリーマンに迫る数字となる。
ただ、速さは互角といえそうだが、エンジンを回して走る楽しさはカントリーマンの方が上だろう。
MINI JCWカントリーマン
エンジン形式=直列4気筒DOHCターボ
排気量=1998cc
最高出力=317PS/5750rpm
最大トルク=400Nm/2000〜4500rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=AWD
アルフォロメオ トナーレ Plug-In Hybrid Q4 ヴェローチェ
エンジン形式=直列4気筒SOHCターボ
排気量=1331cc
最高出力=180PS/5750rpm
最大トルク=270Nm/1850rpm
トランスミッション=6速AT
駆動方式=AWD
PHEVである分高いが維持費を削れる


両車の価格差は約100万円で、トナーレのほうが高価となっている。この価格差は高価な大型バッテリーを搭載するプラグインハイブリッドであることが大きく影響しているはずだ。
ただ、トナーレは最大72kmも純粋なEVで走ることができ、外部充電も可能だ。毎日充電すれば、日常の範囲内ではほぼガソリンを使用せずに済みそうだ。そう考えると、実際には100万円ほどの価格差はないといえそうである。