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Bentley Continental GT Speed
自在にドリフトが可能なコンチネンタルGT
今回、撮影に使用されたコンチネンタルGT スピードは、ダイナミックなシャシー性能とリヤバイアスされたトルクスプリットにより、ほとんどの状況下で最高出力635psを誇るW型12気筒エンジンのパワーを後輪に伝えることが可能。その抜群のドライビングパフォーマンスによって、これまでのベントレーでは見られなかった新しいタイプの動画撮影が可能になった。
コンチネンタルGT スピードは、進化したコーナリングダイナミクスと一連の新システム(eLSD、全輪操舵、新しいESCを含む)によって提供されるグリップ力により、どのようなコーナーでもより高いレベルの精度と自信を持って攻めることができる。
その結果、トラクション性能から最大限のパフォーマンスを引き出し、完全にバランスのとれたグリップだけでなく、コントロール可能なスライドにおいても見事な加速と安定した走行を実現した。
元空軍基地の廃墟で豪快なドリフトシーンを撮影
今回の映像は、イタリア・シチリア島で行われたコンチネンタルGT スピードのグローバルメディア試乗会の際に1日かけて撮影。この撮影のために、ベントレーはコミソ空軍基地として知られていたNATOの廃墟をジムカーナスタイルのサーキットに改造した。
1936年に建設されたコミソは、1980年代に核弾頭を搭載した112基の地上発射巡航ミサイルの基地として再建され、南ヨーロッパ最大のNATO空軍基地だった。約30年前に廃止され、その後ゆっくりと自然に再生されてきたコミソは、コンチネンタルGT スピードの性能を実証するための安全かつ挑戦的な環境を作るのに理想的なロケーションとなった。
ベントレーのプロダクトコミュニケーション部門の責任者、マイク・セイヤーは今回の試みについて次のように説明している。
「ベントレーのチームが、コンチネンタルGT スピードの発表のためにコミソ飛行場を見つけ、そこにジムカーナスタイルのコースを作ることを決めました。次のステップは、これまでに撮影したことのないような映像をデザインすることでした」
「メタリックイエローのベントレーを廃墟となった空軍基地で走らせることは、私たちにとっても初体験です。ベントレーにとっては全く新しい領域ですが、結果として世界最高のグランドツアラーがいかにダイナミックになったかを示すことができました」
名車「Rタイプ コンチネンタル」も登場
この映像は、数々の賞を受賞している自動車映像作家のデビッド・ヘイルが撮影。専門的なドローンパイロット、ビデオグラファー兼フォトグラファーのマーク・フェイジェルソンがサポートを担当した。目の肥えた視聴者は、ベントレーのコミュニケーションチームのメンバーがカメオ出演していることに気づくかもしれない。
「コンチネンタル・ドリフト」では、世界最速かつ最もダイナミックな4シーターグランドツアラーであるコンチネンタルGT スピードを紹介するとともに、このクルマの伝統についても取り上げている。
映像の最初と最後に登場する1952年製「Rタイプ コンチネンタル」は、ベントレーが所有するヘリテージコレクションの中の1台で、当時は世界最速の4シーターカーだった。Rタイプ コンチネンタルのエレガントでパワフルなデザインは、現行のコンチネンタルGTにもインスピレーションを与えており、フロントホイールからのパワーライン、リヤホイールにかかるハンチ、傾斜したルーフラインは同じDNAで表現されている。