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Bugatti Chiron
今後、希少価値向上が約束されたシロン・シリーズ

2010年代後期、シロンはハイパースポーツマーケットの新たなベンチマークとして君臨。ブガッティ112年の歴史で最も速く、最もパワフルな量産モデルであり、自動車デザイン、技術、エンジニアリング、製造技術の限界を押し広げた1台だと言えるだろう。
2016年のジュネーブ・モーターショーでワールドプレミアが行われて以来、シロンはブガッティ史上で前例のない世界的な成功を収めてきた。発表から18ヵ月後には、限定500台の生産枠のうち300台のオーダーを獲得。いよいよ製造が終了する今、希少価値が大きく向上することが約束されている1台だ。
コロナ後の世界でブガッティの業績を後押し

この高い人気は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大という厳しい状況下でも勢いが削がれることはなかった。ペブルビーチ・コンクール・デレガンスのような対面式のイベントや、顧客やメディアを対象としたさまざまなドライブイベントも復活しており、特にシロンの最大市場の米国では2021年の販売台数が前年同期比で2倍を記録。2021年第3四半期の好記録に大きく貢献した。
ブガッティのセールス&オペレーション担当ディレクター、ヘンドリック・マリノウスキーは、シロンの製造終了について次のようにコメントした。
「ブガッティの世界中の目の肥えたお客様は、真のブガッティ愛好家で構成されています。多くが勤勉な企業家で、ブガッティのマスターピースを1台または複数台所有することを夢の実現と考えています。そして、シロンの各モデルの先進的なデザインとエンジニアリングの背後にある、私たちの献身を理解しています」
「シロン スーパースポーツとシロン ピュアスポーツは、長年にわたるシロン・シリーズの継続的な開発の集大成として、お客様に提供されます。サーキットで頂点を極めたり、贅沢にアウトバーンをクルージングしたり、様々なパフォーマンスを発揮することができるでしょう。製造枠が残り少なくなってきた今、W16のレシピは純粋さを極めているのです」