「BMW 1シリーズ」と「アウディ A3スポーツバック」のスペック差は価格で帳消し?

“同郷のライバル”「BMW 1シリーズ」「アウディ A3スポーツバック」をスペック面で比較

2024年11月1日に「BMW 1シリーズ」の4代目が日本で発売となった。1シリーズは3代目から前輪駆動のハッチバックとなったが、そこはライバルがひしめき合う激戦区である。今回は同郷ドイツの「アウディ A3スポーツバック」とスペック面を比較してみよう。

BMW NEW 1-SERIES
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AUDI A3

A3の方がややコンパクトかつ軽い

「BMW 120」と「アウディ A3 スポーツバック」のボディサイズを比較すると、A3のほうが全体的に若干小さい値となっている。とりわけ大きな違いがあるのが重量で、120よりもA3のほうが140kgも軽い値となっている。

BMWはスポーツ性能を重視しているブランドだが、乗り比べた場合に意外とA3のほうが軽快に感じるかもしれない。

ボディサイズ=全長4370mm×全幅1800mm×全高1465mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1460kg
タイヤサイズ=205/55R17

ボディサイズ=全長4345mm×全幅1815mm×全高1450mm
ホイールベース=2635mm
車両重量=1320kg
タイヤサイズ=205/55R16

エンジン排気量は大きく異なる

エンジンには大きな差がある。同じ直列3気筒エンジンだが、120は1.5リッター、A3は1.0リッターであり、エンジンだけを比較すれば別のクラスといっても過言ではない。

さらに120のエンジンはマイルドハイブリッドを採用し、システムトータルで170PS/280Nmを発揮する。パワーもトルクもA3とは比較にならないほど大きな値となっているのだ。これは140kgの重量差を打ち消して余りある数値といえる。スポーツ性の観点でいえば、120はA3を圧倒しているといえそうだ。

エンジン形式=直列3気筒DOHCガソリンターボ
排気量=999cc
最高出力=110PS/5500rpm
最大トルク=200Nm/2000〜3000rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD

140万円の差はスペック差を帳消しにするか

ボディサイズもエンジンも120のほうが大きく、さらに運転支援機能やインフォテイメントシステムも最新であることを考えれば、120のほうが全方位において優っているといえそうだ。

ただ、価格をそこに含めると話は変わってくる。120が500万円に近いのに対し、A3は300万円台前半なのだ。両車の差は約140万円だが、A3のほうがこれだけ安価であれば、120と比較検討して十分に戦えるバリューを持つといえるだろう。アウディも高級感とスポーティさには定評のあるメーカーなのだ。

車両本体価格

BMW New120 478万円
アウディ A3 Sportback 30 TFSI 336万円

東京・麻布台のブランドストア「FRUDE by BMW」で日本デビューを果たした新型「BMW 1シリーズ」。

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BMWは4代目「1シリーズ」を日本に導入した。デザインを一新し、パワートレインにマイルドハイブリッドを採用したプレミアムコンパクトハッチバックである。まずは1.5リッター直3ターボの48Vマイルドハイブリッドモデルと、2.0リッター直4ガソリンターボエンジンモデルが導入され、デリバリーは11月から開始される予定だ。

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