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BMW X3
日本導入は3グレード
2003年にスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)としてデビューした「X3」が、7年ぶりのフルモデルチェンジで第4世代となった。「クリーン」「モダン」「パワフル」を兼ね備えたプレミアム・ミッドサイズSAVだと主張している。
今回、日本に導入されたのは、ガソリン2機種、ディーゼル1機種の3グレード。最高出力190PS(140kW)、最大トルク310Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを搭載する「X3 20 xDrive xLine」、最高出力197PS(145kW)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載する「X3 20d xDrive M Sport」、そして最高出力381PS(280kW)、最大トルク540Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ツインターボを搭載する「X3 M50 xDrive Mパフォーマンスモデル」で、全車48Vシステムを組み合わせ、8速ATを介して4輪を駆動するAWDとなる。
なおX3 M50 xDrive Mパフォーマンスモデルのみ、ベルト駆動ではなくトランスミッション内蔵モーターを組み合わせ、システム最高出力398PS(293kW)、システム最大トルク580Nmを誇る。今回、欧州で導入される2.0リッター直4ターボを搭載するPHEV仕様は導入されなかった。
印象的なアイコニックグロー
BMWの最新デザインランゲージを導入し、エレガントで従来よりも存在感と洗練を高めたというエクステリアは、ひとつの塊を思わせるマッシブなフォルムを実現したという。デザイン要素をあえて削ぎ落とし、ゆったりとしたプロポーションのサーフェスにシンプルなラインが印象的だ。ボディサイズは全長4755mm(先代比+25mm)、全幅1920mm(同+30mm)、車高1660mm(−15mm)でローアンドワイドとなった。空力も優れており、Cd値は0.27(先代=0.29)と良好。
フロントセクションの中心には、存在感を持ったBMWキドニーグリルを配置。グリルの各エレメント周囲に連続したラインが特徴の「BMWアイコニック・グロー」を採用している。先日発表された1シリーズと同様にグリルは、縦と斜めに配置されたバーデザインを導入。伝統の4灯ヘッドランプを現代的に解釈した、ツインサーキュラーヘッドライトも装備している。
スッキリとしたインテリア
モダンでミニマルに生まれ変わったインテリアは、SAVの機能性と十分なキャビンスペース、個性的なディテールをバランスさせた、プレミアムな雰囲気を実現したという。最新のBMWデザインとなる、カーブドディスプレイやフラットボトム形状のステアリングホイールが採用され、ギヤセレクターレバーも新デザインとなった。
インフォテインメントシステム「iDrive」は、最新のOS9が導入され、デジタル化が大幅にアップデートしている。ラゲッジスペースは通常時の570L(先代比+20L)から、リヤシートを折りたたむことで最大1700L(同+100L)にまで拡大した。
米国スパータンバーグ工場と南アフリカのロスリン工場(南アフリカ)で生産され、日本にはスパータンバーグ工場から出荷されるという。日本へのデリバリーは12月から順次開始される予定だ。