高級ブランドだからこそできる“値付け”「メルセデス・ベンツ Eクラス・ステーションワゴン」と「アウディ A6アバント」を比較

共通点の多い”ライバル”「メルセデス・ベンツ Eクラス・ステーションワゴン」と「アウディ A6アバント」をスペック比較

ミニバンが日本らしいスタイルなのであれば、ステーションワゴンは欧州らしいスタイルといえる。「メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン」は、高級ステーションワゴンらしさを備えているモデルのひとつだが、ライバルも多い。同郷のアウディは、対抗馬として「A6アバント」をラインナップしている。今回はこのライバル同士のベースモデルをスペック面で比較してみたい。

MERCEDES-BENZ E-CLASS STATIONWAGON
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AUDI A6 AVANT

まるで示し合わせたかのようにサイズは同等

両車は共通項が多いライバルである。そのひとつがセダンから派生したモデルであるという点だ。そして、その結果かどうかはわからないが、ボディサイズと車重を比較すると、両車ともほぼ同じ値を示している。

最大の違いを挙げればホイールベースだが、それでもA6の方がEクラスよりも35mm短いだけである。この数値は室内の居住空間の差としてあらわれる。特に後席足元の余裕に違いがありそうだ。

ボディサイズ=全長4960mm×全幅1880mm×全高1470mm
ホイールベース=2960mm
車両重量=1860kg
タイヤサイズ=225/55R18

ボディサイズ=全長4940mm×全幅1885mm×全高1465mm
ホイールベース=2925mm
車両重量=1860kg
タイヤサイズ=225/55R18

頼もしさを感じるのはA6アバントか

両車とも2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを採用しているが、Eクラスはガソリンエンジン、A6はディーゼルエンジンを搭載している。そしてどちらにもマイルドハイブリッドシステムが組み合わされる。

ただ、ディーゼルだけにA6の最大トルクは400Nmとより強力だ。トルクが大きいということは、高速巡航時にアクセルを深く踏み込まなくてもラクに進んでいくということ。両車の車重が同じことを考えると、高速走行がより頼もしく感じられるのはA6のほうかもしれない。

しかし、どちらもEセグメントカーらしい質感の高い走りが味わえるだろう。

エンジン形式=直列4気筒DOHCガソリンターボ
排気量=1997cc
最高出力=204PS/5800rpm
最大トルク=320Nm/1600〜4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=RWD

エンジン形式=直列4気筒DOHCディーゼルターボ
排気量=1968cc
最高出力=204PS/3800〜4200rpm
最大トルク=400Nm/1750〜3250rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=AWD

“普通”なのに1000万円級で売れる自信

両車の価格を比較すると、どうしてもEクラスに割高感を感じてしまう。直4のガソリンエンジンでRWDのモデルにこのプライスを設定できるのは、メルセデス・ベンツのブランド力がなければ不可能だろう。

一方でA6は駆動方式にAWDを採用しているのに800万円台を実現している。この価格にバリューを感じる人も多いのではないだろうか。

車両本体価格

メルセデス・ベンツ E 200 ステーションワゴン・アバンギャルド 928万円
アウディ A6アバント 40 TDI quattro アドバンスト 851万円

BMW 5シリーズ ツーリングとメルセデスベンツ Eクラス・ステーションワゴン

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