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TWS Exspur “EX” Segment EX-fL Design LXII × LEXUS LX600
メイド・イン・ジャパンのプレミアムブランド



TWSのラインナップの中には複数のカテゴリーが設けられる。フラッグシップに相当するのがExspur(エクスパー)シリーズだ。それをさらに紐解いてみると、車種やメーカー別に設けられるEXセグメントがある。レクサスに対してはこのEXセグメントに大きな柱を立てて、数多くの専用ホイールを送り出してきた。
その名もEX-fLだ。エクスパーシリーズにおいて「for LEXUS」を示す。レクサス専用を謳うものながら、特定の銘柄だけでレクサス全般を狙ったものではない。一連のモデルに対して、クーペ/セダン用、SUV用、さらにはLX570専用、LX600専用と明確に区分される。メイド・イン・ジャパンのプレミアムブランドとして世界に羽ばたいた者同士が寄り添うかのごとく、互いに世界観を高め合っているようだ。
敢えて“車種限定”を推進



とりわけ“LX勢”は完璧に車種別専用設計である。先代となるLX570(J200型)ではP.C.D 5×150で、これが現行LX600(J300型)となるとP.C.D 6×139.7に変更されている。他のレクサス勢とはまるで違い、ランクル勢に宿るタフギアとしての素地を強く受け継いだものだと言える。
「ただ履けるだけのマッチングではない。車種ごとに異なる寸法はもちろん、各輪の荷重や負荷まで見越し、それぞれ異なる形状を持たせます。商売倫理や効率論で言えば、ある程度の汎用性を持たせて、対応車種を増やしたほうがいいに決まっている。しかし我々は“究極のホイール”を求めて、敢えて“車種限定”を推進してきました。世界最高峰の悪路走破性を保ちながら、そこにプレミアムという価値を盛り込んだレクサスLXは、車種別専用で究極を追い求めるべき存在だと考えました」
と、かつてTWSを構築するTAN-EI-SYAのエンジニアはそう言って胸を張った。「EX-fL Design LXII」は、その自信がみなぎるような逸品だと思える。先述したLX600専用デザイン・専用設計を高らかに掲げる22、24インチホイールだ。P.C.D 6×139.7のボルトホールを軸とするように、放射状に12本のツインスポークが伸びていく。力強いのにエレガント。光を受けてキラキラと輝くさまが実に美しい。LX600の特徴である大型スピンドルグリルの迫力とも調和する。
ユーザーを満足させる徹底した細分化


ツインスポークはエッジが効いていて、細部に至るまでの入念な駄肉処理がある。また、センターパートの落とし込みを強調したコンケーブフェイスも特徴的だ。深さは22インチで34.5mm、24インチだと35.8mmにまで及ぶ。光の当たりかたまでを計算した、TWSの高度な切削鍛造技術があるからこそ実現した造形である。
このようにTWSは、自動車メーカーが純正ホイールを専用開発するようにレクサスLX勢に焦点を当ててきた。今や車種が違ったとしても、そこに与えられる純正ホイールがある程度共通の自動車メーカーは珍しくない。TWSは自動車メーカー以上に車種固有の要求性能や世界観を見越して細分化を図っている。製品のクオリティ自体はもちろんのこと、ユーザーを満足させる徹底した細分化こそが、TWSの真骨頂である。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/TWS
MAGAZINE/GENROQ 2025年2月号
PRICE LIST
EX-fL Design LXII
9.5J×22インチ:25万800円
10.0×24インチ:29万7000円
【問い合わせ】
TAN-EI-SYA WHEEL SUPPLY
TEL 0766-86-0117
https://www.tws-forged.com