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運転中も常時ワイヤレス充電

言うまでもなく何らかの形でスマホの機能をクルマの中でも使っている人が多いはず。そこで悩ましいのがスマホを置く場所。直接操作しなくとも、着信相手や着信メッセージの通知は気になる。当然、スマホの自動車用マウンターは山のように販売されているが、Airputほど“しっくり”と来た製品は初めてだ。CarPlay依存度の極めて高い筆者のカーライフだが、一方でスマホをマウンターに取り付けるのは面倒。要はズボラなだけなのだが、Airputはズボラで一度もマウンターを使ってこなかった筆者でも毎回使っているくらいにイージー。
なにしろスマホをマウンターに押し付けるだけ。あとは電動で吸着する電動吸盤が強力にスマホをホールドしてくれる。スマホどころか、ミニタブレットでも問題なくホールドでき、走行中の振動やカーブでも落下する不安はまったくない。しかもQi規格の15ワットワイヤレス充電機能まで備える。
では、結局何ができるの? このマウンターにスマホを押し付けると、電動エアポンプが吸盤の中の空気を吸い出し、自動的に吸着してくれるのは説明した通り。しかし、実はそれだけではなく、常に吸着状態を監視し、落下しそうになると自動的にポンプが再始動する。この仕組みのおかげでちょっとしたズレが出たとしても決して落ちることがない。耐荷重は垂直5kg、水平8kg。取り外しも簡単。側部にあるボタン押すと吸盤内に空気が流れ込み、さくっと取り外すことが可能。ネジを回して調整をしたり、クランプを動かしてホールドしたりといった手間は不要だ。
強靭な吸着力で走行中も安心


無線でCarPlayをAndroid Autoを利用できない車種の場合は、よくあるワイヤレス接続用アダプターを追加で購入する必要がある。筆書の場合、NDロードスターのためワイヤレスCarPlayが利用できないが、追加アダプターを装着しておくことでCarPlay接続のワイヤレス化は可能なので、必要なら同時購入を検討するといい。
ちなみにクルマのエアコン吹き出し口に対応するクランプがセットになっているものの、一般的な17mmボールジョイントを採用しているため、適当なスタンドやマウントに換装すればデスク上でも使える。大きめのタブレットでも十分な固定力があるので、アイデア次第で応用範囲は広がるはずだ。
電動吸着を維持し、脱落を防止するには電源が必須。内蔵バッテリーが切れると落下の可能性が出てくる。イグニッションオフで電力が途絶えても内蔵バッテリーで吸着し続け、5時間程度はホールドしてくれるが、長時間駐車する間はスマホは取り外しておこう。CarPlayやAndroid Autoもすっかり普及し、純正ナビを使わなくなったという方もいるのでは。
汎用性の高いアタッチメントを採用

筆者の場合、毎度ナビアプリにはお世話になっている。ナビは純正派なんて人も音楽はスマホでという人が多いのでは。それに一部のアプリはCarPlay画面+スマホ画面を組み合わせることで、より詳細な表示が行える。筆者愛用のカーナビアプリ“COCCHI”は地図画面はCarPlay、ルート案内時の案内ポイントはスマホ画面と使い分けてくれる。
REPORT/本田雅一(Masakazu HONDA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2025年3月号
PRICE
6979円
評価
ズボラな人ほど便利なこの製品、あなたもひとついかがだろう? 吸盤の耐荷重はまったく心配不要である。12.3インチのiPad Proでさえ問題なくホールドしてくれた。
コストパフォーマンス:4
使いやすさ:5
ホールド性:5
無線充電性能:5
取り付けやすさ:4
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