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Hyundai
「かっこかわいいデザインで包み込みました」

ヒョンデのブランニューBEV「インスター」が日本初公開、同時に予約受付開始となった。「Casual」「Voyage」「Lounge」という3つのグレードが用意され、それぞれバッテリー容量が42kWと49kWに分かれている。ボディサイズはコンパクトだが広い車室空間を持ち、長い航続距離を実現した。「クルマに期待するすべてを叶えるオールマイティBEV」として今年の4、5月頃から日本国内でのデリバリーを開始する予定だという。
TESLA ALLIANCE
テスラの真の魅力を大勢と分かち合うために

テスラに関連する企業、業者が連携してオーナーに有益な情報発信をする同盟団体がテスラアライアンスだ。オートサロンでは率先してテスラの魅力を訴える。今年の目玉は「ART PRO×KOKORO MODEL Y」だ。KOKOROブランドのカーボンエアロを纏い、ボディカラーはマセラティのマットホワイトにスプレーラッピング。トモキスペシャルパーツ製ゲバルト(車高調)を組んでホイールを21インチ化。やんちゃでセンスいいモデルYに仕上がった。
J Factory
トコトン走って腕を磨きたい

ジェイファクトリーは欧州車全般を扱うプロショップながら、VW、アウディ系に注力し、過去には数多くのモンスターマシンを製作してきた。今年も走りを予感させるTT RSが登場。ブルーの肉体に溶け込むのはiromのドライカーボンフロントバンパー。そしてNITRON R3という3ウェイの車高調、エンドレスの6ポッド(380mmローター)でフットワーク性能を向上させる。安直なパワーアップをせず、トコトン走って腕を磨くような仕様だ。
Tiger Auto
老舗の真骨頂はディテールに宿る

ジープの正規ディーラーを務めながら、率先してカスタムカーを提案する。そんなタイガーオートには数え切れないほどの取り扱い製品と、そのマッチングノウハウがある。今年、会場にお目見えしたラングラー・ルビコンを見るとそれが自然と伝わる。MOPARのコイルセットによる2インチアップ、ブラックライノ製BR022ホイール(17インチ)が目を引くが、それらの調律にあたって数々のパーツを投入している。エクステリアも個性満点だ。
HC GALLERY
定額で楽しめるサーキット遊び

HCギャラリーのコンセプトは「クルマ+休日をもっと楽しく」というもの。ドライブなども提案しつつ、軸にあるのはサーキット走行だ。シミュレーターでの練習や、リアルなサーキット走行まで一貫したメニューが用意されている。プロドライバーが教えてくれるシミュレータートレーニングや、86レーシングカーシェアなど、ユーザー側で何も用意することなく定額で楽しめる。会場ではシミュレーターが大人気で長蛇の列ができていた。
Honda
元祖スペシャリティが復活した

日本ばかりかアメリカでも人気の高いプレリュードが戻ってきた。スペシャリティハイブリッドスポーツ「プレリュード」のプロトタイプだ。「カーボンニュートラル時代でも、自動運転技術が普及する過程でも“操る喜び”を継承する」モデルとアナウンスされた。新しいハイブリッドシステムである「Honda S+Shift」を搭載する。2024年のマックス・フェルスタッペン選手のドライバーズチャンピオン4連覇を支えたF1マシンもやってきた。
REWITEC
シリジウムがクルマを保護してくれる

ドイツに生まれたREWITEC(レヴィテック)は、シリジウムを使用したフリクション軽減コーティング剤などを設計開発する。彼らの製品であるパワーショットを潤滑油(エンジンオイル、ギヤオイル等)に投入すれば、シリジウム粒子が摩擦面にセラミック質を付与。フリクションの低減や金属表面の修復、保護に役立つ。攻めたチューニングカーを愛車とする人から、プロショップの熟練職人までレヴィテックの技術に関心を抱いていた。
BYD
4番目に公開されたクーペスタイルSUV

ドルフィン、ATTO3、シールに続く、日本におけるBYDの4本目の柱となるシーライオンがオートサロンに登場した。全長4830×全幅1925×全高1620mmと立派な体躯を持つクロスオーバーSUVで、その車名の通り海洋生物をモチーフとした流麗なスタイリングを持つ。メカニズムやインテリアも未来的で、いかにもBYDらしいBEVだ。今やもっとも激戦区となるプレミアムSUV市場に割って入ることができるのか。発売は今春である。
TBR
BEVライフをより自分らしく

テスラ・モデル3が持つスタイリングと機能性を損なうことなく、よりキビキビとしたハンドリング特性と上質な乗り味をオントップしたサスペンション。そしてホールド性が高く快適なスポーツシート。など、テスラの魅力を引き上げるのがTBRだ。手を加えることが難しいテスラにあえて特化してパーツ開発、メンテ、カスタムなどをする気鋭のチューナーだ。ボディパーツやブレーキアップグレードやインテリアなどのメニューも出揃う。
VW
進化が止まらないホットハッチのメートル原器

新型ゴルフR、そしてそのヴァリアントが日本初公開された。1月下旬に販売を開始する前の正式発表であり。さらに昨年7月にマイナーチェンジしたゴルフGTIもやってきた。これらはゴルフVIIIをベースとしたホットモデルで、マイナーチェンジとともにアップデート。ゴルフRの最高出力はさらに13PSアップに333PSに達し、Rパフォーマンストルクベクタリングを搭載する最新の4モーション(4WD)を介して効率的に動力に変えるという。
AMD WORK SHOP
ランドローバー好きの愛の証がここにある

ランドローバーに魅せられるからこそ各モデルを独創的に彩るAMDワークショップは、軽快感があり走破性の高いショートボディの90をベースにしたコンプリートカーを提案した。AMDコンプリートキットというエアロパーツにダブルチップエキゾーストシステム、そしてKALEIDOホイール(22インチ)など、走破性を活かしたままアーバンな雰囲気を持つ仕様だ。その世界観を後押しするようにVISITオールインワンオーディオが花を添える。
BESPOKES TOKYO
“クラシック”だからこそ徹底的にビスポークを

ランドローバーのアイコン的存在であるクラシックディフェンダーを、LEDを含めたボディパーツでモダンかつワイルドに導きながら、インテリアは徹底的にエレガントに。テーラーメイドを推し進めユーザーと一つひとつ仕様を決めていくビスポークストーキョーらしい1台だった。足もとはオリジナルホイール「SAW TOOTH」の20インチ。クラシックディフェンダーの文化は、こうしたビルダーによって今後も発展していくと確信した。
RANGERS
イイモノを長く使うカルチャーの伝道師

ネオクラシック世代のレンジローバーをレストアしながら自分好みにビスポークする。このクラシックビスポークこそがレンジャース最大の個性にして強みだ。これは1993年式の初代レンジローバー。内外装ともにクリーンなホワイトで彩られ、まるで新車のような雰囲気を持っている。ユーザーが望む通りの使用に極めて丁寧にレストアするレンジャースの活動は「イイモノを長く使う」という英国の旧き佳き慣習を改めて訴えるものである。
WORK
名作の復活

2017年に市場から消えたワークの大人気ホイールVS-KFが「VS-KF#」となって蘇った。特徴となる流れるような末広がりのスポークはエッジを効かせてさらにシャープで立体的な造形へ。見た目だけでなく性能も最新版にアップデートした。もちろんフィニッシュやリムアレンジなどカスタムアレンジも幅広く、SUVからスポーツカーに至るまであらゆる車種をエレガントかつスポーティーに仕上げる。サイズは20、21インチ設定となる。
ARTISAN SPIRITS
レクサスチューナーの最新作が並んだ

アーティシャンスピリッツのメインブースに並んだのは、LBXとLMという最新レクサス勢だ。そのどれもブラックレーベルと名付けられたエアロキットを纏う。特にLBXのコンセプトは「アクティビティ&デザイン」。レクサスらしい高級感、品質の高さをキープしたまま、よりスポーティなテイストを取り入れている。ベースグレードとMORIZO RRの2台が揃ったが、前者はエレガントに、後者はより過激なホットハッチへと見違えていた。
Weds
30年の軌跡を祝して

壁にずらりと並んだクレンツェシリーズ。2024年に30周年を迎え、今年はさらに3本の新作がラインナップに加わる。中でも注目は「BAZREIA ID」。2005年に初登場したクレンツェを代表するディッシュモデルが復活したのだ。カラーコーディネートシステムにも対応し、よりカスタムを楽しめるようになっている。また販売終了となっていた「LXZ」が鍛造モデルとして復活。18インチのみだがクレンツェに新たな風を吹き込んだ。
T’s CLUB
ユーザーファーストの高品質なカスタマイズ

ティーズクラブは車両販売から好みのカスタムまでなんでも相談できるワンストップ型のプロショップだ。ユーザーにとって指針となるデモカーが4台展示された。A6アバントのほか、プジョー508、MINIクラブマン、アバルト500eと多彩な顔ぶれなのがいかにもティーズクラブらしい。世界各国の一流パーツを融合させて綺麗にまとめていたほか、とりわけMINIに関してはR’sレーシングというオリジナルブランドを持って鍛え上げていた。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2025年3月号