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Porsche 963
2024年に続く総合優勝を狙うポルシェ

北米を舞台に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、今年も1月25~26日にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に行われる、第63回「ロレックス・デイトナ24時間レース」で華々しく幕を上げる。
これまで19回の総合優勝を記録してきたポルシェは、GTPクラスに、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツから2台、プロトン・コンペティションから1台、JDC-ミラー・モータースポーツから1台の合計4台のポルシェ963を投入。今回、2023年-24年のフォーミュラE王者パスカル・ウェーレインが、JDC-ミラー・モータースポーツからデイトナデビューを果たすことになった。
先週末(1月17~19日)に開催された テストセッション「Roar Before the 24 」においては、ポルシェの各チームがレースに向けた集中的な準備を行った。3日間にわたるテストでは4台の「ポルシェ 963」が636周を走り、GTカテゴリーの4台の「911 GT3 R」も合計で4000km以上のマイレージを積み上げている。
ポルシェのモータースポーツ担当副社長を務めるトーマス・ローデンバッハは、デイトナ24時間連覇に向けて次のように意気込みを語った。
「デイトナ24時間での勝利は、昨シーズンのポルシェにとって、大きな成功の足がかりとなりました。2025年はさらに厳しい戦いとなるでしょうが、私たちの目標は変わりません。今回も優勝を目指し、GTPクラスとGTDクラスのカテゴリーの熾烈な戦いに備えています」
テストセッションでも確実な進化を披露

ファクトリーチームのポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、6号車をマット・キャンベル、ケビン・エストレ、マシュー・ジャミネ、7号車をフェリペ・ナスル、ニック・タンディ、ローレンス・ヴァントールがドライブ。チームは2024年シーズン終了後、963に様々な細かいアップデートを施している。
LMDhファクトリー・モータースポーツディレクターのウルス・クラトルは、シリーズ連覇に向けて次のようにコメントした。
「2024年11月のテストに続き、デイトナでの公式テストセッションでも進化を披露することができました。シーズン最初のレースウィークに向けて、万全の準備が整ったと言えるでしょう。2年前のデビュー以来、ポルシェ 963はこのクラスで最も成功したレーシングカーとしての地位を確立しています。2024年のデイトナにおける勝利は、我々のチームが24時間レースという特殊な条件下でも、優れた能力を発揮できることを証明しました」