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Porsche 963
全車がトップ5フィニッシュを達成

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースにおいて、ポルシェは2024年に続く連覇、そして20回目の総合優勝を達成。また、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車(マット・キャンベル、ケビン・エストレ、マシュー・ジャミネ)も3位表彰台を獲得した。
さらに、JDC-ミラー・モータースポーツの85号車(ブライス・アーロン、ジャンマリア・ブルーニ、ティメン・ヴァン・デル・ヘルム、パスカル・ウェーレイン)が4位、プロトン・コンペティションの5号車(ジュリアン・アンドローエル、ニール・ジャニ、ニコ・ピノ、トリスタン・ヴォーティエ)も5位に入り、ポルシェ 963は全車がトップ5フィニッシュ。LMDhプロトタイプとして、最も成功を収めていることを改めて証明した。
ポルシェのモータースポーツ担当副社長を務めるトーマス・ローデンバッハは、デイトナ連覇を受けて次のように喜びを語った。
「私の感情を言葉にするのは簡単ではありません。IMSAの中でも最も長く過酷なレースであるデイトナ24時間で2連覇を達成したのです。これは記念碑的な偉業と言えるでしょう。実際、チームには大きな緊張感がありました。我々は常に最速のマシンだった訳ではありませんが、一貫性があり、最小限のミスで24時間を走り切りました。ドライバー、メカニック、エンジニア、そして故郷のヴァイザッハの同僚を含むチーム全体にとって素晴らしい結果です。本当にうれしいですし、シーズンの完璧なスタートになりました」
残り38分間のスプリントバトルで決着

現地時間の1月25日(土)午後1時40分、決勝レースの火蓋が切って落とされ、4クラス・61台が24時間のタフなレースへと走り出した。フロリダの晴天のもと、4台のポルシェ 963を含むGTPクラスのプロトタイプレーシングカーが、スタートから激しいバトルを繰り広げる。
24時間を通じて、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツチームの2台は、全長5.73kmのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで完璧なパフォーマンスを披露。ポルシェ 963は上位をキープし続けるなか、残り1時間の段階でコース上にGTDマシンがストップし、イエローフラッグが振られることに。
レースは残り38分の段階で再開され、激しいスプリント戦が繰り広げられることになった。7号車と6号車のポルシェ 963がトップを争うが、7号車が抜け出してそのままトップでフィニッシュ。2024年に続く連覇を達成した。6号車は不運なトラフィックに捕まったことで、最終盤にアキュラ ARX-06 60号車の先行を許し、3位でレースを終えている。
最終スティントを担当し、デイトナ10勝目をポルシェへと持ち帰った7号車のフェリペ・ナスルは次のようにレースを振り返った。
「本当に信じられないほど最高の気分です。今回の勝利は2024年よりもさらに嬉しさが増しています。デイトナという舞台で2年連続優勝できたことは、私のキャリアの中でも特別なものとなるでしょう。あらためて、チーム全員に感謝しています。今は自分の感情をどう言葉にしたらいいのか分かりません。言葉にできない幸福感が自分の中にあるのです」