【スクープ!】「ポルシェ カイエン」のEV仕様プロトタイプを目撃!

次期型「ポルシェ カイエン」のフル電動仕様は1000馬力超に?「3モーターのテスラに対抗?」【スクープ!】

次期型「ポルシェ カイエン」にはフル電動仕様も計画されているが、その投入時期が不透明になってきた。
次期型「ポルシェ カイエン」にはフル電動仕様も計画されているが、その投入時期が不透明になってきた。
ポルシェのフラッグシップ・クロスオーバーSUV「カイエン」次期型のフル電動バージョンが、雪の中でテスト走行を行う様子をカメラがとらえた。バッテリー温度の管理や消費電力の監視など、バッテリーEV(BEV)にとって寒冷地テストは内燃機関(ICE)搭載モデルよりもさらに重要となる。

PORSCHE Cayenne Electric

フル電動とICE搭載モデルが登場予定

「カイエン エレクトリック」は弟分の「マカン」やアウディのBEVと共通プラットフォームを使用する。
「カイエン エレクトリック」は弟分の「マカン」やアウディのBEVと共通プラットフォームを使用する。

ICE搭載モデルとBEVバージョンは、どちらも「ポルシェ カイエン」の名称を使用し、インテリアも共通となりそうだ。その一方で、プラットフォームをはじめ中身は大きく異なるだろう。「カイエン エレクトリック」はアウディの「A6 e-tron」と「Q6 e-tron」、そして弟分の「マカン エレクトリック」と同様に「PPE」アーキテクチャの拡張バージョンを採用する。

今回撮影に成功したプロトタイプからは、カモフラージュによってデザインの詳細を確認することは困難だ。ひとつ言えるのは、カイエンのヘッドライトとグリルのスタイリングは、マカンに通じるイメージになりそうだ。

BEVのトップグレードは1000PSオーバーに?

「テスラ モデルX プラッド」を意識した1000馬力オーバー仕様も登場する可能性がある。
カイエン エレクトリックには、「テスラ モデルX プラッド」を意識した1000馬力オーバー仕様も登場する可能性がある。

カイエン エレクトリックのエントリーグレードは、おそらくパワートレインをマカンの上級モデルと共有するだろう。「マカン 4S」は合計最高出力516PS(380kW)、「マカン ターボ」が639PS(470kW)のデュアルモーターを備えており、これらのユニットを流用する可能性がある。

一方、高性能グレードの「カイエン ターボ」は、「タイカン ターボ」が搭載する最高出力884PSや、「タイカン ターボS」の952PSユニットを採用することが考えられる。また、ライバルの「テスラ モデルX プラッド」に対抗すべく、「タイカン ターボGT」の心臓部である1034PS(760kW)のモーターを積んだハイパフォーマンスバージョンも開発中とみられる。

新型の登場は遅れるのか?

当初は今年終盤から来年初旬が計画されていたカイエン エレクトリックだが…。
当初は今年終盤から来年初旬が計画されていたカイエン エレクトリックだが…。

第4世代となる「ポルシェ カイエン」次期型に用意されるBEV仕様は、2025年後半または2026年初頭にデビューするとされていた。しかし、ポルシェがBEV戦略を再考していることから、発売が遅れる可能性もありそうだ。

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石川 徹 近影

石川 徹

PRエージェンシーやエンジニアリング会社、自動車メーカー広報部を経てフリーランスに。”文系目線”でモビ…