ステランティスミニバン「フィアット ドブロ」と「プジョー リフター」徹底比較

ステランティスの兄弟車「フィアット ドブロ」と「プジョー リフター」のスペックをチェック「買うならどっち?」

欧州ミニバンの認知度は着実に上がってきていると言えよう。「シトロエン ベルランゴ」「プジョー リフター」に続き、「フィアット ドブロ」までが日本上陸を果たした事実がそれを物語る。ステランティスグループの兄弟車となる以上の3台は、2024年後半に揃って大幅改良を受け商品力を増した。マイナーチェンジされたばかりのドブロとリフターのスペックを比較して違いを洗い出してみよう。

FIAT DOBLO
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PEUGEOT RIFTER

同じ基本構造だが内外装デザインが違いガラスルーフの有無も

プラットフォームを共有する兄弟車の「フィアット ドブロ」と「プジョー リフター」を比較してみよう。今回は両車ほぼ同時にマイナーチェンジしたが、ともに内外装デザインの変更と運転支援機能が強化されている。ボディサイズや室内寸法に変更はなく、ドブロもリフターもそもそもの基本構造が同じ兄弟車であるため居住性や積載能力にほとんど差はない。

ただし、パノラミックガラスルーフが装備されるリフターの方が車内の開放感は上と言えるだろう。両車の外観は大きく違っており、ドブロのエクステリアはスッキリとした印象なのに対して、リフターはフェンダーモールが装着されSUVのような雰囲気が与えられている。

ボディサイズ=全長4405mm×全幅1850mm×全高1825mm
ホイールベース=2785mm
車両重量=1560kg
タイヤサイズ=205/60R16

ボディサイズ=全長4405mm×全幅1850mm×全高1855mm
ホイールベース=2785mm
車両重量=1630kg
タイヤサイズ=215/60R17

パワートレインは同じだが細かな装備の違いが乗り味に影響

ドブロもリフターも同型式の1.5リッター直4ディーゼルエンジンおよび8速ATを搭載しているためパワートレインのスペックはまったく同じだ。ただし車重はリフターの方が70kg重く、重心の高いパノラミックルーフが備わるため走りの軽快感ではドブロの方が上となるだろう。

違いはそれだけでなく、リフターの方がハンドル径が小さいこともあってステアリングフィールにも差異が生まれる。さらに1サイズ大きなタイヤ&ホイールを履くリフターは全高および最低地上高がわずかに高く、そのぶん着座視点もドブロに比べて高い。加えて、タイヤ外径とバネ下重量の違いもわずかではあるが乗り心地等に違いをもたらしそうだ。

エンジン形式=直列4気筒DOHCディーゼル
排気量=1498cc
最高出力=130PS/3750rpm
最大トルク=300Nm/1750rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=FWD

エンジン形式=直列4気筒DOHCディーゼル
排気量=1498cc
最高出力=130PS/3750rpm
最大トルク=300Nm/1750rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=FWD

3兄弟のなかでもっと違いが大きいドブロとリフター

ステランティスのミニバン3兄弟のうち、ベースグレードの価格はドブロがもっとも安く、リフターがもっとも高額となる。その価格差はなんと約50万円だ。大径ホイールやガラスルーフの装備に加え、リフターのインパネはダッシュボードの高い位置にメーターを配置することで運転中の視線移動を抑えるプジョー「I-COCKPIT」デザインとなり、ドブロとは大きな違いを感じるはずだ。

基本的な両車の機能や性能はほとんど同じであるため、費用を抑えたいならドブロを選び、特別な雰囲気を求めるならリフターを選ぶとよいだろう。

車両本体価格

フィアット ドブロ 394万円
プジョー リフター GT 448万円

フィアット ドブロとシトロエン ベルランゴ

マイチェンした新型「フィアット ドブロ」と「シトロエン ベルランゴ」のスペックに見る違いを検証

「フィアット ドブロ」と「シトロエン ベルランゴ」それに「プジョー リフター」を加えた3台は同じステランティスグループの兄弟車だ。この3台は2024年後半に揃ってマイナーチェンジを果たし、内外装が一新されるとともに運転支援機能が充実した。それぞれのクルマに違いはあるのだろうか。ドブロとベルランゴのスペックを比較して検証してみよう。

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