目次
Ferrari 499P
プラクティスから好調を維持したフェラーリ

ルサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に行われる開幕戦「カタール1812km」。トップカテゴリーのハイパーカークラスには、9メーカー18台が集結した。決勝レースのグリッドが決定する2月27日の公式予選とハイパーポールは、気温15.7℃、ドライコンディションで実施。プラクティスの段階から好調をアピールしていたフェラーリは、12分間の予選セッションにおいて、「499P」51号車が1分38秒587のトップタイムをマークする。
チームメイトの50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)も1分38秒609で続き、リザルトボードの上位2台をフェラーリが独占することになった。さらに、サテライトチームのAFコルセの83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)も1分39秒326の6番手タイムでハイパーポールに進出する。
10台のハイパーカーが10分間でトップ10グリッドを争うハイパーポールでは、51号車のアタックを担当したアントニオ・ジョヴィナッツィが1分38秒587を叩き出し、ポールポジションを獲得。フェラーリとしては5度目となる先頭グリッドからのスタートを決めた。ジョヴィナッツィは次のように予選とハイパーポールを振り返った。
「フロントロウからのスタートは、ここ数日間の素晴らしいチームワークの賜物です。ポールポジションを決められて本当に感激していますし、チームメイトとチーム全員にあらためて感謝したいです。予選では良いラップを刻めましたが、ハイパーポールは大きなチャレンジになることは分かっていました。決勝レースも厳しい戦いになるでしょうし、すべてのタスクを完璧にこなす必要があります」
2列目からのスタートが決まった50号車

フロントロウ独占を狙った50号車はアントニオ・フォコがアタックを担当。予選からわずかにタイムを落とし、「BMW M ハイブリッド V8」15号車(ドリス・ヴァントール 、ラファエル・マルチェッロ、ケビン・マグヌッセン)に一歩及ばず、1分38秒692の3番手タイムに終わった。
「2列目からのスタートとなりますが、難易度の高いカタールのスタートとしては悪くないポジションです。ここ数日間、私たちは競争力があることを証明してきました。シーズン初戦において、決勝レースでも力強いパフォーマンスを発揮したいと考えています」と、フォコは決勝レースに向けて意気込みを語った。
3台目の499Pとなる83号車はロバート・クビサがステリングを握り、1分39秒299を記録。決勝レースは8番手グリッドからのスタートが決定している。