【WEC】「フェラーリ 499P」50号車が開幕戦「カタール1812km」を制覇

「フェラーリ53年ぶりのポディウム独占」WEC開幕戦カタールで「499P」が完全勝利【動画】

フェラーリ 499P 50号車が、WEC開幕戦カタール1812kmでトップフィニッシュ。フェラーリは、83号車が2位、51号車が3位に入り、53年ぶりに耐久レースで表彰台を独占した。
フェラーリ 499P 50号車が、WEC開幕戦カタール1812kmでトップフィニッシュ。フェラーリは、83号車が2位、51号車が3位に入り、53年ぶりに耐久レースで表彰台を独占した。
2025年シーズンの世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812km」決勝レースが2月28日に行われ、フェラーリ・AFコルセの「フェラーリ 499P」50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)がトップでフィニッシュ。2位にAFコルセの83号車、3位にフェラーリ・AFコルセ 51号車が入り、フェラーリが表彰台独占を果たした。

Ferrari 499P

序盤からレースをリードしたフェラーリ

ポールポジションからスタートした51号車は、序盤からレースをリードするが、2度のドライブスルーペナルティもあり、50号車、83号車に続く3位でレースを終えた。
ポールポジションからスタートした51号車は、序盤からレースをリードするが、2度のドライブスルーペナルティもあり、50号車、83号車に続く3位でレースを終えた。

現地時間2月28日午後2時、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットにおいて世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812km」決勝レースがスタート。10時間で争われる、厳しく長い戦いの火蓋が切って落とされた。レース序盤、ポールポジションの「フェラーリ 499」51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)が首位を快走。3番手グリッドからスタートした50号車が、すぐに2番手にポジションを上げ、フェラーリが1-2体制でレースをリードする。

それぞれのドライバーは確実なパフォーマンスで499Pをコントロールし、フェラーリは大きなトラブルに見舞われることなく走行を続ける。幾度となくセーフティカーが導入された難しい展開においても、完璧なレースマネージメントとタイヤ選択で乗り切ってみせた。

しかし、51号車はレース中に2度のドライブスルーペナルティを課されたことで、50号車にトップの座を譲り、サテライトチームの83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)に続く3番手にポジションダウン。それでも、141周目にグイディが1分41秒259のファステストラップを記録している。

最終スティントを任された50号車のフォコは318周を走り切り、2位の83号車に2秒348差、3位の51号車に2秒677差をつけてトップフィニッシュ。シーズン開幕戦において多くの強力なライバルを従えて、フェラーリが表彰台を独占した。

1972年のオーストリア戦以来の表彰台独占

フェラーリが耐久レースにおいて表彰台を独占するのは、312PBで参戦した1972年の「エステルライヒリング1000km」以来、実に53年ぶりとなった。
フェラーリが耐久レースにおいて表彰台を独占するのは、312PBで参戦した1972年の「エステルライヒリング1000km」以来、実に53年ぶりとなった。

今回、フェラーリは1972年シーズンの「エステルライヒリング1000km」以来、実に53年ぶりとなる耐久レースでの表彰台独占を実現。ドライバーズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権をリードし、タイトルに向けて最高のスタートを切っている。フェラーリにWECにおける4勝目を持ち帰った50号車のフォコは、次のように喜びを語った。

「まず第一に、シーズンオフを通してチーム全体がハードワークを続けてくれたことで、カタールにおいて素晴らしいポテンシャルを発揮することができました。だからこそ、決勝レースではタイヤマネージメントや戦略が完璧に機能してくれたのです。WECにおいて3台のフェラーリがトップを独占した今回の結果は、歴史に残ることでしょう」

チームメイトのニールセンも、タイヤマネージメントとチーム戦略を絶賛した。

「序盤で2番手へと順位を上げたことで、トリッキーな展開でも自信を持ってドライブできました。タイヤマネージメントとチームの戦略が完璧だったからこそ、499Pのポテンシャルを最大限に生かすことができました。タフなレースでしたが、2024年のル・マン24時間レースに続き、表彰台の最も高い位置を取り戻せました」

ポールスタートながらも3位に終わったグイディは、チームメイトを祝福しながらも、悔しさを覗かせた。

「マニュファクチャラーズ選手権獲得に向けて、チームとして最大のポイントを持ち帰ることができました。僕らにとってクリーンなレースではありませんでしたし、レース中は表彰台を想像するのも難しかったです。悔しさはありますが、3位表彰台、そして2024年よりもはるかに良いシーズンのスタートを切ったとことに満足すべきでしょう。最も重要なのはフェラーリが優勝し、トップ3を独占したことなのです」

「カタール1812km」決勝レースを動画でチェック!

WEC開幕戦カタール1812kmの予選とハイパーポールが行われ、フェラーリ 499P 51号車がポールポジションを獲得した。

ハイパーカー18台がエントリーしたWEC開幕戦予選で「フェラーリ 499P」51号車がポール獲得【動画】

2月27日、2025年シーズンの世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812km」の予選とハイパーポールが行われた。フェラーリ・AFコルセの「フェラーリ 499P」51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)がハイパーポールにおいてトップタイムとなる1分38秒359をマークし、ポールポジションを獲得した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…