【WEC】「キャデラック V-シリーズ.R」が4台体制でル・マン24時間にエントリー

“初参戦から75年”のキャデラックが4台の「V-シリーズ.R」でル・マン24時間レースに参戦

キャデラックはWECとIMSAに参戦する4台の「キャデラック V-シリーズ.R」で、今年のル・マン24時間レースにエントリーすると発表した。
キャデラックはWECとIMSAに参戦する4台の「キャデラック V-シリーズ.R」で、今年のル・マン24時間レースにエントリーすると発表した。
キャデラックは、2025年シーズンの世界耐久選手権(WEC)第4戦として、6月14〜15日に開催される「ル・マン24時間レース」に「キャデラック V-シリーズ.R」4台で参戦すると発表した。

Cadillac V-Series.R

ル・マン総合優勝を狙うキャデラック

2023年のル・マン24時間レースでは3位表彰台を獲得したキャデラック V-シリーズ.R。初参戦から75年となる2025年は初の総合優勝を狙う。
2023年のル・マン24時間レースでは3位表彰台を獲得したキャデラック V-シリーズ.R。初参戦から75年となる2025年は初の総合優勝を狙う。

ル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO:Automobile Club de l’Quest)は、過去2年間、同レースに3台のハイパーカーで参戦していたキャデラック・レーシングに対し、4台目のエントリーを承認した。

2025年シーズン、キャデラックはWECに「キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタ」として2台の「V-シリーズ.R」で参戦しているが、サルト・サーキットを舞台に開催される世界最大の耐久イベントにキャデラックが初参戦してから75年目にあたる今年は、WECの2台にIMSAからの2台を加えた合計4台をエントリーする。

WECのハイパーカークラス参戦初年度となった2023年、キャデラック・レーシングはル・マン24時間レースにおいて3位と4位でフィニッシュ。2024年は予選で2番手と3番手を確保したものの、7位に終わった。キャデラックのグローバル担当副社長を務めるジョン・ロスは、2025年のル・マン24時間レースに向けて次のようにコメントしている。

「キャデラック・レーシングが、ハイパーカー・クラスでの総合優勝を目指し、4台のV-シリーズ.Rでル・マン24時間レースに参戦することを嬉しく思います。2023年には初の表彰台を獲得し、昨年はトップ10フィニッシュを果たしました。私たちは、この成功をベースに、2025年もV-シリーズ.Rのテクノロジー、パフォーマンス、革新性をアピールしたいと考えています」

WECレギュラーに加えてIMSAから2台を投入

WEC開幕戦カタールでは、予選・ハイパーポールにおいて4番手、5番手グリッドを獲得したキャデラック。ル・マンではIMSAを戦う2台のV-シリーズ.Rが加わる。
WEC開幕戦カタールでは、予選・ハイパーポールにおいて4番手、5番手グリッドを獲得したキャデラック。ル・マンではIMSAを戦う2台のV-シリーズ.Rが加わる。

2025年のル・マン24時間レースには、WECに参戦するキャデラック・ハーツ・チーム・ジョタから、12号車(アレックス・リン 、ノーマン・ナト、ウィル・スティーブンス)と38号車( アール・バンバー 、セバスチャン・ボーデ、ジェンソン・バトン)がエントリー。英国をベースとするジョタ・スポーツは昨年まで「ポルシェ 963」で参戦しており、今シーズンからマシンをキャデラック V-シリーズ.Rにスイッチした。

ル・マン初参戦を果たす「キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング」は、101号車のドライバーとしてリッキー・テイラーのみを発表。残りのラインナップは後日発表される予定だ。「ウェレン・キャデラック」の311号車はアクション・エクスプレス・レーシングがチーム運営を担当。ジャック・エイトケンがメインドライバーを務め、101号車と同様にチームメイトは後日発表される。

キャデラック V-シリーズ.Rは、キャデラック・デザイン、キャデラック・レーシング、ダラーラによって共同開発。ミシガン州ポンティアックのGMパフォーマンス・レーシング・プロパルジョン・チームが開発した、キャデラック製5.5リッターV型8気筒エンジンを搭載する。エクステリアには縦型ヘッドライトやフローティングブレードなど、キャデラックの特徴的なデザイン要素が採り入れられている。

キャデラック・レーシングは、2025年シーズンに向けてIMSA(左3台)とWEC(右2台)に投入する5台の「Vシリーズ.R」を披露した。

キャデラックが2025年シーズンのIMSAとWECに5台のプロトタイプレーシングカー「Vシリーズ.R」を投入

キャデラック・レーシングは、ハイブリッドパワートレインを搭載したプロトタイプレーシングカー「Vシリーズ.R」を、2025年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに3台、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに2台投入する。新シーズンの開幕に向けて、キャデラック・レーシングは5台の新カラーリングを披露した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーカーマガジン月刊『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつ…