ベントレーのビスポーク部門がワンオフ仕様「ブラックローズ バトゥール」を発表

「3台のみ存在」右ハンドルの超レア「マリナー バトゥール」の1台は18Kローズゴールド配した贅沢仕様

「マリナー ブラックローズ バトゥール」のエクステリア。
「ローズゴールド」をテーマに仕上げられ、インテリアに18Kローズゴールドを贅沢に使用した「ブラックローズ バトゥール」が公開された。
ベントレーのビスポーク部門マリナーは、3台のみが存在する右ハンドル仕様のうちの1台、特別な顧客から製作を依頼された「ブラックローズ バトゥール(The Black Rose Batur)」を公開した。ブラックローズ バトゥールは3Dプリント技術によって作られた「18Kローズゴールド」をインテリアに導入した世界初のモデルとなる。

The Black Rose Batur

18Kローズゴールドを贅沢に配置

「マリナーブラックローズ バトゥール」のインテリア。
ダッシュボードのドライブモードセレクターやベントコントロールなど、インテリアの各部に最大210グラムの18Kローズゴールド製パーツが贅沢に配置された。

ベントレーのビスポーク部門マリナーが製作する18台の「バトゥール」。そのうちの1台が今回公開された「ブラックローズ バトゥール」である。また、3台のみが存在する希少な右ハンドル仕様でもある。この美しい芸術作品は、ある有力カスタマーとマリナー・デザインチームの密接な協力関係によって誕生したという。

エクステリアはマリナーによる「ブラックローズ」メタリックペイントと、光沢のあるベルーガのアッパーボディが特徴。テーマでもある「サテンローズゴールド」のアクセントが、フロントグリル、エンドレスボンネットラインのブライトウェア、ミラーキャップ、ロワボディキット、22インチトライトーンホイールに配された。

インテリアは、ダークな色合いのベルーガレザーとチャコールグレーのツイードファブリックに、柔らかな輝きを持つローズゴールドが組み合わせられた。自動車業界初となる積層造形(AM)3Dプリント技術によって成形された、210gの18Kローズゴールドが、ダッシュボードのドライブモードセレクター、オルガンストップ・ベントコントロール、ステアリングホイールのインサートマーカーなどに導入されたという。

ホールマークが入れられた18Kパーツ

「マリナーブラックローズ バトゥール」のインテリア。
今回、インテリアに使用された18Kローズゴールドは、貴金属工房のコックサンゴールドと共同開発。その品質を証明する英国のホールマークが入れられている。

18Kローズゴールドの成形は、英国トップの貴金属工房「コックサンゴールド(Cooksongold)」とコラボレーション。伝統的な素材や仕上げ技術に高度な最新3Dプリント技術を融合させるという、自動車業界初の試みを行ったと謳う。使用された18Kローズゴールドは、持続可能なラグジュアリーブランドを目指すベントレーの取り組みを反映し、100%リサイクル宝飾品から持続可能な方法で調達されている。

18Kローズゴールドを含め、バトゥール用に製造されたすべての貴金属パーツは、バーミンガムのジュエリークォーターにおいてホールマーク(貴金属の純度や品質を証明する刻印)が入れられており、素材が確かなクオリティを持つことを証明。さらに、2022年に製造されたすべてのパーツには、故エリザベス女王2世陛下の「プラチナ・ジュビリー・イヤー(在位70周年)」を祝うジュビリー・ホールマークが刻印されている。

2台のベントレー バトゥール コンバーチブルによる最終認証試験が開始され、まずはドイツからスペインまでの3000kmを走破した。

ベントレーの“ラストW12エンジン”車「バトゥール コンバーチブル」が最終認証試験でドイツ〜スペイン3000km走破【動画】

ベントレー・モーターズは6.0リッターW型12気筒ツインターボエンジンを搭載した「バトゥール コンバーチブル」が最終認証テストをスタートしたと発表。ベントレーのカスタマイズ部門であるマリナーによって開発されたバトゥール コンバーチブルはわずか16台のみ限定生産され、W12エンジンを搭載した最後のモデルとなる。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…