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Alfa Romeo Junior Ibrida Q4
スノー路で高い走破性を披露した「イブリダ Q4」

アルファロメオのコンパクトクロスオーバー「ジュニア」に待望のマイルドハイブリッド+全輪駆動(AWD)仕様「イブリダ Q4」が追加される。搭載されるステランティス製48Vハイブリッドシステムは、1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに2基の電気モーターが組み合わせられ、モーターによるAWDを実現した。
今回、アルファロメオは国際メディアを対象にした、ジュニアの大規模なスノードライビングテストイベントを開催した。ジュニアは現在38ヵ国で販売され、発売からわずか数ヵ月ながら全世界で2万7000台以上の受注を記録した注目モデルだ。ちなみにフル電動仕様の「エレクトリカ」が、全体の19%という大きな割合を占めているという。
ジュニア イブリダ Q4は、AWDながら前後アクスル間に物理的なドライブシャフトが存在しない。従来のAWDとの比較で大幅な軽量化を実現しており、これによりガソリン消費量とCO2排出量も削減した。また、バッテリー残量が少ない状態でも効率の高い走行が可能な「パワー・ルーピング・テクノロジー・システム」も導入されている。
ジュニアのQ4モデルは、ステランティスのモジュラー型プラットフォーム「eCMP」としては初めて、マルチリンク式独立リヤサスペンションを採用。日常域ににおける快適性と高いドライビングプレジャーを両立しており、今回の試乗会においても、雪道、泥道、ウェット路面など、あらゆるコンディションで優れたトラクション性能を披露している。
効率化と走行性能を両立した全輪駆動

ジュニア イブリダ Q4は、エンジン単体で最高出力137PSを発揮する1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに、21kWの電気モーター2基を組み合わせたAWDモデル。6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)に組み込まれたフロントアクスルの電気モーターに加えて、イブリダ Q4はリヤアクスルにも2基目の電気モーターを搭載。前後アクスルを物理的なドライブシャフトで接続することなく、高いトラクション性能を確保したと謳う。
この理想的なレイアウトにより最適なトルク配分が行われることで、市街地やグラベル路を含めた、あらゆる走行条件下で優れたトラクション性能を確保。リヤモーターには後輪のトルクを引き上げる専用のギヤボックスも搭載されており、最大限の安定性を提供する。
ジュニア イブリダ Q4には「アルファロメオ DNA セレクター(Alfa Romeo DNA selector)」を導入。ドライバーはシチュエーションに応じて車両特性を変更させることが可能となっている。「ダイナミック(Dynamic)」は燃費を気にせず最大限のパワーを発揮、「ナチュラル(Natural) 」は日常的な使用に適したモード、「アドバンスド・エフィシェンシー (Advanced Efficiency)」は燃料消費を最適化し、スムーズな走りを提供。低グリップコンディション用の「Q4」は前後アクスルにトルクを配分し、最大限のコントロール性能を発揮する。
外装の専用装備として、「Leggenda」バッジ、フルLEDヘッドライト、18インチアルミホイールを導入。インテリアには、レザーステアリングホイール、合成皮革とファブリックを組み合わせたヒーター付きスピガ・シート、ナビゲーション機能付き10.25インチ・インフォテインメントシステム、6スピーカー・サウンドシステム、ハンズフリー電動テールゲートなどが標準装備される。