【オートモビルカウンシル2025】クラシックカー公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」日本導入開始

マセラティが日本でのクラシックカー公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」をスタート

発表はオートモビルカウンシル2025のマセラティブースで行われた。ギブリ スパイダーの脇に立つマセラティ ジャパンの木村隆之代表取締役。
発表はオートモビルカウンシル2025のマセラティブースで行われた。ギブリ スパイダーの脇に立つマセラティ ジャパンの木村隆之代表取締役。
4月11日、マセラティ ジャパンは、クラシックカー公式認定プログラム「マセラティ・クラシケ」の日本での展開を発表した。これは日本のクラシックマセラティオーナーにとって待望の取り組みであり、なんと本国イタリアに次ぐ2ヵ国目の実施となるという。

本国イタリア以外での初の実施

ギブリ スパイダー
ギブリ スパイダー

マセラティ・クラシケは、2021年にイタリア本国でスタートしたヘリテージプログラムで、クラシックマセラティの保存、修復、正統性認証を目的としている。今回日本で提供されるプログラムは、車両の正統性を審査・検証し、公式の認定証を発行するサービスだ。

これまで日本のオーナーは認定を得るためにイタリアまで車両を輸送する必要があったが、今回の日本での認定プロセス開始に伴い、イタリアから認定担当者が来日して検査を行うため、輸送の負担がなくなるというのが大きい。

認定対象車両は、発売から20年以上が経過した特別生産モデルなどで、1980年までに生産されたモデルを中心に、クラシック(1947〜1978年)、ネオクラシック(1978〜2005年)、スペシャルカー(MC12やバードケージ75thなど)に分類される。2025年中は最大8台の審査が予定される。

オーナー向け資料提供サービスもスタート

さらに、このプログラムの一環として、マセラティの歴史的アーカイブを基にしたオーナー向け資料提供サービスもスタート。オーナーは申請により生産証明書や技術データなど、車両に関する貴重な資料を手に入れることが可能となる。

マセラティ ジャパンの木村隆之代表取締役は、下記のようにコメントし、今後の展開に期待を寄せた。

「マセラティ・クラシケを日本で展開することは、長年マセラティを大切に所有されてきた日本のオーナー様への感謝の気持ちであるとともに、これら貴重な車両を未来に受け継ぐための責任でもあります。クラシカルなマセラティ車は単なる移動手段ではなく、時代を超える芸術作品であり、情熱の象徴です」

認定審査の申し込み期間は2025年6月1〜30日。詳細および申込みはマセラティ ジャパン公式ウェブサイトにて確認できる。

マセラティ ジャパン公式ウェブサイト

「マセラティ グレカーレ トロフェオ ネロ インフィニート」のエクステリア。

漆黒の世界観を追求した日本専用限定車「マセラティ グレカーレ トロフェオ “ネロ インフィニート”」10台導入

マセラティは、2022年に限定発売し、人気を博したギブリとレヴァンテの「ネロ インフィニート」シリーズを受け継いだ、日本専用限定モデル「グレカーレ トロフェオ “ネロ インフィニート”」を発表した。日本において古来から親しまれてきた「黒」の魅力を追求した特別なグレカレーレは10台限定での販売となる。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…