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Totem Automobili GT Super “JARAMA”
1970年代のレースシーンをイメージ

イタリアのマルコーンを拠点とするトーテム・アウトモビリが開発した「GT スーパー」は、「アルファロメオ ジュリア」をベースにしたレストモッドだ。40台のみ限定製造されるGT スーパーは、イタルテクニカ(Italtecnica)社と共同開発した、最高出力608PSを発揮する2.8リッター90°V型6気筒ツインターボエンジンを搭載。6速MTを介して後輪を駆動し、0-100km加速は3.1秒、最高速250km/hを謳う。
今回公開された「ハラマ」は、イタリアが誇るクラフトマンシップのエレガンスを体現しつつ、1960年代から1970年代にかけてのレースをイメージした仕様である。「ハラマ」という名称は、1972年、ヨーロッパ・ツーリングカー選手権最終戦「ハラマ4時間レース」において、アウトデルタから参戦した、アルファロメオ GTA ジュニア 1300が刻んだ歴史的勝利へのオマージュとして採用されたという。
ボディサイドに配置された専用バッジは、CNC加工されたアルミニウム削り出しプレートに、手作業でペイントされた。クラシカルなレーシングプレートをオマージュしており、1台のみが製作される「ハラマ」専用のデザイン。カーボンファイバー製ボディワークは、手作業で3層マイカ塗装を施した 「ブルーセルヴィーノ(Blu Cervino)」で仕上げられている。
クラシカルとモダンが融合したインテリア

インテリアは、伝統的なラグジュアリーとモダンなセンスが融合。「ハラマ」ために特別にセレクトされたコノリー・コニャックレザーがシート、ヘッドライナー、サイドパネルを包み込み、温かみのある魅力的なキャビンを作り出している。
ダッシュボードには、助手席側にタグ・ホイヤー製ヴィンテージ・クロノグラフを2基配置。計時さえも手動でアナログ操作だったツーリングカー黄金期をオマージュする。ライトスイッチからプッシュボタンまで、すべてのコントロールは「ハラマ」専用に再設計・開発されており、アルミニウムやカーボンファイバーなどの最高レベルの素材が贅沢に奢られた。
インテリアの 「Pied de poule 」ファブリックは、各車両の構成に合わせて特別にフィレンツェで生産され、エクステリアとインテリアの両方を特徴づける多くの色彩要素との完璧なマッチングを実現している。
イタリア・コモを拠点とするORAM社と共同開発されたサスペンションは、どのような路面状況にも対応。快適性とスポーティさの完璧なバランスを実現する。6速MTギヤボックスも再設計されており、CNC加工されたアルミニウム製リンケージは、センタートンネルから見せる演出が採り入れられた。トンネル自体には、インテリア全体に使用されているファブリックが張られており、その下にあるメカニカルな美しさを垣間見ることができる。